ポケモンSV ストーリーネタバレ感想

未知のポケモンと出会えて、捕まえて育ててというプロセスがとにかく楽しい。それを思い出させてくれる最新作だった。

以下ネタバレ注意

25時間くらい?

とても面白かった。
ポケモン世界では主人公はポケモンマスターを目指すものである」という前提を一旦無くして、「ポケモンと人が共存することが当たり前の世界で豊かに生きていくために」という大らかで漠然としたテーマの今作。
”家族”も”友情”も”成長”も”SF”も”過去”も”未来”も全部やろうとしてまとまりが無い印象を受けたが、そのカオスさによって唐突に挿入される盛り上がりが『スパイス』になっていて飽きさせず楽しませてくれた。

 

うちの旅パ

なるべく新しいポケモンで遊ぼうと思ってはいたが、アニメやガジェットで大活躍のロトムは連れ歩いた事無くてかわいいし、ベトベトンは大好きなポケモンなので外せず、マリルリはなんか強い。
シガロコこれまだ進化方法がわからなくてずっと連れ歩いてて、進化後は見た目が好みだったので結局最後まで同行。シヌヌワンはデザインが好きなので。

お気に入りの話

レジェンドルート

老犬を飼っている自分に刺さりまくる内容で、最後ボール遊びを楽しんだマフィティスがそのまま死ぬんじゃないかと思ってずっと泣きそうだった。しかし当初の目論見通り元気を取り戻し最後はペパーの相棒として共闘する。夢を見せてくれてありがとうという気持ちと、うちの犬もこうならねえかなーチクショウというなんとも気持ちのいい展開はたまにはいいなと思う内容だった。そして、マフィティス以外に必要なものはないといろいろなものを突っぱねて来たペパーが、最終的には主人公達、そしてミライドンのような宝物を手に入れたというこのゲームの大オチに繋がって居るのがお話として上手すぎる。こういったポケモンストーリーのいくらでも悲しい話や闇の話を作れる題材でそれでも前向きに突っ走るメッセージ性が、たまにはこういうのもいいよね!って思うので自分は好き。

ネモさんルート

ネモというキャラクター性に信頼しきったシナリオで文句なしの面白さだった。プレイヤーがネモを好きになれないと成立しないお話なので、ネモさんは戦闘狂なのに気遣いができる強キャラになってしまったね…
今まで対等の存在が居ない強者だけど、主人公を信じてそれに自分も応えるという構図は、対等の立場で切磋琢磨していくライバルがいる今までのシリーズではありえないもので、最終的にライバルになるというシリーズのお約束を逆手に取ったシナリオなのが好き。

スターダストルート

一番好きなシナリオ。
「大人に理解されないまま子供たちが何かを成し遂げた」というなかなかないテーマのお話
シリーズお馴染みのイロモノお邪魔軍団にスポットを当てて、イロモノであるなりの理由があるんだよ。というこれまたシリーズのお約束を利用したシナリオだった。特に最後、星空の下で最終決戦を行い大円団を迎えたご褒美として手に入れられるわざましんが「りゅうせいぐん」なのは痺れた。情緒はかいこうせん

ラスト付近

何といってもラスト、ミライドンがバトルフォルムになるシーンはわかっていても目頭が熱くなる。あまり最後まで良い扱いをされたとは言えないが、実質的には兄のような存在であるペパーの後押しで戦う意思を見せる構図が上手すぎ!
未来のポケモンとは言えど、一緒に冒険した仲間であることに変わりなく、ミライドンもそれに応えようとしてくれる。途中で出会うめちゃくちゃなデリバードとか凄い怖いのに、ミライドンが頑張る事で「見た目あんなんだけど同じポケモンなんだな」ということがわかって怖さが緩和されるのも意図的なんだろうな。

ニャローテとマスカーニャの話

ニャオハが立ったら大変な事になったと巷で大騒ぎのマスカーニャですが、僕にとってはニャローテになったときの衝撃のほうが強かった。

これ本当に全年齢で良いんですか?
ずんぐりむっくりフォルムに全裸マフラーって…やりすぎだろ!!!
ちょうど大事なとこが隠れるか隠れないかくらいの位置でフワフワする前掛けをバトル中直視し続けるのドキドキしすぎて心臓が持たなかった。服着てくれ!!!
ピクニックでベトベトンとうまいこと重ねて「ベトベトンに襲われるニャローテ」のえっちスクショ取ろうとしましたがなかなかうまいこと行かなくて苦しんでいます。僕を助けてください。