持病の話

『小人の靴屋

とても貧乏だけど腕のいい職人が片方だけ革靴を作って寝てしまったところ、寝てる間に小人がもう一足の革靴を作ってくれる話

 

高校生の頃ウンコをしていると便器が深紅に染まり、癌に違いないと病院に駆け込むと肛門科を紹介され薬を処方された。曰く、痔であると。

幼いころからよく腹を壊し下痢気味だったためか、かなりデカい切れ痔と人生を共にしてきたので、痛みもあまりないし出血だけだしと薬をまじめに使わずアナルオナニーと逆アナル風俗が大好きな僕と巨大な痔はのらりくらりと共存してきた。

ある日ケツに激痛走る。あまりの痛さに夜眠れない。通勤用のバイクに跨ることが出来ない。ケツから常時赤黒い膿が出るのでガーゼをケツに突っ込んで出勤した。
定時後、流石にまずいと思い肛門科に駆け込むと、いつも通りにおじいちゃん先生は情け容赦なくロ-ションまみれの指をぶち込んでくる。腰が跳ね、悲鳴を上げる僕(一応言っておくが気持ちいいからではない)。先生曰く、痔ろうであると。

痔ろう(穴痔)というのは、何かのきっかけで肛門以外の直腸に穴が出来、そこに糞便や膿が溜まって化膿することで発熱や痛みという症状が出る病気。痔の最終進化系である。

手術しないと穴が塞がらないため、自然治癒が望めない痔であるともその先生に教わった。1週間は入院が必要なので休みを取って来いとも言われた。

手術法は何種類かあり、病巣を全て切り取る、ゴムを中に詰め込んで圧迫することで皮膚を結合するなど病状によって選択されるようだ。
偶然、職場に同じ症状の人が居たので話を聞いてみたのだが、手術後1か月はスケベ椅子以外に座れず、会社でもおまるのようなクッションを使うほどひどいとのことだった。
それに括約筋を切るような大きな手術となると、肛門の締まりが悪くなるといった後遺症もあるらしい。

 

それはマジで困る。
僕の夢はふたなり美少女のアナル奴隷として性を全うする事であり、ゆるゆるアナルではふたなり美少女は僕の事を捨ててしまうだろう。

いろいろな話を調べている間に怖くなったのと、なんとなく忙しくて1週間の休みを取るのは難しかったので先延ばし先延ばしになっていた。

 

時は過ぎ2年後の昨日、転職して時間的余裕が出来たのと、あまりにも放置していると癌化して人工肛門なんて話も聞くので勇気を出して実家近くの肛門科に行った。

「痔ろう?治ってるよ」

 

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どういうこと?痔ろうは手術以外では治らないのでは?

釈然としないままベッドに入り、悶々とこれまでの行動を振り返って気づいた。

これは『小人の靴屋』だ。と

 

沖縄の風俗に行ったときに「病院行ったほうがいいよ!」と行為中に怒られても風俗通いを辞めず、自己研鑽も欠かさなかった僕のお尻を、小人さんが修復し治してくれたのだと確信した。

ここを見ているふたなり美少女がいたらもう来ても大丈夫なのでいつでも待ってます。

 

おしまい(オチなし)