物凄く味の濃いラーメンみたいなゲームだった
ネタバレあんまりないけどやる予定ある人は見ないこと推奨
自分がボリュームのあるゲームを最後までプレイするためには、
1.先が気になる良質なストーリー
2.面白く底深い戦闘
3.豊富な場面転換
のいずれかが必要だと自覚している。
1.ストーリーについて
黒沢映画を大いに参考にしたとされるそのストーリーは非常に出来が良く、よくこれを海外の人が作れたなと感心するばかりだった。
ただしテンポが異常に悪く、一つ話が進むと「蒙古だ!」一つ話が進むと「馬で2km先に行くぞ!」とソシャゲのストーリーモードのような感じ。いい意味で意外性のないストーリーだと言うこともあってかなり中盤だれてくる
メインストーリーもお使いばかりで、ほとんどの時間が馬で走る時間。特に新しいマップが解放されるとマップの目新しさよりも『ファストトラベルできない』事が辛い。
サブストーリーもそんな調子で、なんなら相手の拠点を潰すなどの汎用的なイベントでプレイ時間増やしてくるから薄めたカルピス感は強め
それと、ローカライズがかなり怪しい上に、会話のテンポがおかしい。
単純なセリフだけで進んでいくというか、「〇〇は死んだ」「カタキを討たなければ」というセリフは、「〇〇は死んだ」「ああ…そうか…カタキを~」であるべきだった。
この辺の作りはかなり粗がある。
ただし終盤のストーリーはとても良かったし、キャラが個性的で協力的なので話が進んでるときはちゃんと面白い
2.戦闘
プレイ時間2時間ほどで9割以上出来ることが出尽くすので物凄く飽きる。
終盤になるにつれて自キャラの強化が追い付かずに敵が固くなっていくのがかなりしんどかった。ただ終盤アンロックされる8体ノーダメで倒すことで敵を3~4体即死させられるというシステムは戦闘に緊張感を持たせていて良かった
致命的なのはボス戦で、終盤のボスに行動が数個増えるだけで全部同じ行動。これマズイと思わなかったのは手抜きだとしか思えない
無双系かと思いきや意外と敵のガードが固かったり、いちいち飛んでくる火矢が鬱陶しいかったり、なんだか中途半端なつくり
単調な戦闘大嫌い民なので一番つらかった
3.場面転換
演出は本当にきれい。カットシーン初見は絶対に感動する。
最初の1時間は馬に乗って走ってるだけで楽しい。竹林のさわやかさや海岸の夕日など景色が良すぎるし、いろいろな動物がいたりお社を探索したり最高だった。
ただ、壮大なマップにしては木々は数種類しかなかったり、オープンワールドにしては代り映えのない地形が目立つ。
感動したカットシーンもそう何度も何度も見せられてしかもスキップ不可となると話が変わってきて終盤はトイレタイムだった。
4.まとめ
ビジュアルは凄い。今年一番くらい凄いけど魅せ方に開発のエゴが感じられた。
ストーリーは面白いけどソシャゲみたいな強引な戦闘や無理のあるかさましが多い。
それなりにサブイベをスルーしてプレイ時間30時間~40時間くらい。
20時間くらいから早く終わらないかなという気持ちで義務感でプレイしたからあんまり良いところを見つけられなかったのは反省点。
戦闘がもう少し面白ければ…