のすのゲーム感想ブログ

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めちゃくちゃ好みだったサイレントヒル2リメイク ネタバレ無し感想

最高だった。最高の体験だった。
実は原作は怖すぎるし意味わからなすぎた中学生の俺が積んだのでほぼ未プレイ(シリーズでは4はプレイ済み)。
2001年発売のホラーということもあり、かなり根気のいるゲームだと予想しながら遊んだけど、あまりの面白さにすぐクリアしてしまった。
ホラー大好きなのになんでこれやってなかったんだろうという後悔もあるが、この素晴らしいリメイクで物語を最初から楽しめたのはラッキーだったとも感じた。

結局原作を遊んでないからリメイクの褒めというより原作の褒めになってしまいそうだが、とにかくこのゲームはストーリーがいい。
サイレントヒル2が話題になってから20年以上あり、その間に出てきた名作ホラーをそれなりに摂取しているからある程度予想はできた(多くの創作に影響を与えたのだろうということは想像に難くない)が、ラストはまさに衝撃であり、幻想や神秘的な現象が多く発現するストーリーにもかかわらず急に一本筋が通る爽快な読後感すらあった。
ある程度やりたい放題なホラーというジャンルで物語にケリをつける作品は本当に偉いと思っている。「この伏線回収されてなくない?」「あいつなんだったん?」みたいな感情がクリア後にほとんど残らないという点で、大きく評価された作品だというのはかなり納得できた。ネタバレ無しでこの辺を語るのはかなり難しいし、すぐ踏み込んでしまうのでシナリオ重視のオタクは是非味わってみてほしい。

ゲーム性はいたってシンプルで、『バイオハザード』だと説明すれば概ね問題ない。多くの部屋があるマンションや病院で最初から開いている扉を見つけ、その中で鍵かキーアイテムを見つける。それを使ったらまた新しい鍵がもらえ、続けていくうちにボス戦に至るという「超オーソドックス」ともいえる仕様がリメイク版にも引き継がれている。この行為自体は遊び慣れたものなので新鮮さはほとんどないのが正直なところであるが、サイレントヒルが圧倒的に優れているのは怖さだ。この怖さこそが面白さとなり、新鮮味の無い鍵探しにも興奮と熱狂を与えてくれている。

このゲームはめちゃくちゃ怖い。ありえないほど怖い。怖すぎて友達を一人Discordに召喚してずっと見守ってもらったほどだった。
ボロボロの壁、いつ抜けるか不安に思うような腐った床、サビた金属から感じさせる退廃した雰囲気を感じていると、コツン…という足音と、敵を探知するラジオから流れるノイズに耳が支配される。視認できればいいものの、多くの敵は死角に入っているから自分で見つけるしかない。おどろおどろしい背景美術を凝視させられ、そこに生活感が漂っている事に気づかされる。まるでついさっきまで人がいたような……と浸っていると物陰から足が4本生えたお化けが足パンチをお見舞いしてきて声を出すほど驚かされる。という流れを20回は食らった。楽しすぎた。

ハァハァ…びっくりさせやがって

おそらく原作では「PS2のゲームだからこそ」の怖さもあったのだろうと推測できるものを、現代のリッチなグラフィックやストレスのない操作感で原作とは違う恐怖体験を生み出している。相当バランス感覚のいいリメイクなのだろう。
あと、単純に「お化け屋敷探索」ゲームとしても面白い。どの部屋にもちゃんと仕掛けやアイテムを用意してくれるから探索が楽しいし、近年のバイオリメイクに近い超優秀な地図とマッピング機能がホラーゲームで一番だるい「どこ行っていいかわからない」時間を削ぎ落してくれていて快適だった。

また、一番驚いたのはジャンプスケア(デカい音でワー!って襲ってくるカスの演出)がほとんどないことだ。ムービーでは一度も無いし、前述したように接敵した時の怖さも事前に物音や叫び声、ラジオの音などで知らせてくれるのでかなりフェアな驚かせ方と言える。この怖さは霧に包まれた町という特異なシチュエーションが生み出す閉塞感や、見通しが立たない焦燥感のようなものがあるからこそ生まれるもので、「サイレントヒル」という世界観が生み出すものだ。これはまさにホラーに求めていたもので、最高という感情しかない。

500円~2000円で遊べるインディーホラーにも『11F』や『ウツロマユ』といった名作が生まれ続ける近年だが、大企業のフルプライスゲームとしてここまでプライドを感じる作品が登場するとは夢にも思っていなかった。絶対に1と3と4も買うのでこのままいい感じにリメイクしてほしい。