のすのゲーム感想ブログ

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終わってみればまあまあ面白かった気がする『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』感想

『知恵かり』クリアしました。
序盤ちょっとしんどすぎて辞めようかなと思いましたが、終盤はニンダイで発表されたときに空想していた面白さに近いダンジョンもあり楽しめるところもあってよかったです。
ただ正直目に付くところも多く、「俺は任天堂のアクションゲームの客じゃねえな……」という気持ちもいっそう深まったゲームになりました。


敵やオブジェクトをコピーして謎解きや戦闘に利用することができる『知恵かり』。
発表時は2D版ティアキンをグレッゾ製でやるのではないかと期待していましたが、そこまでヤンチャできないのは正直拍子抜けでした。

かりものアクション自体はカービィSDXの「銀河にねがいを」とかなり近い遊びになっており、必要な能力を適切な場所に用いる楽しさがメインになっています。
これ自体はとても楽しいのですが、期待していた「プレイヤーによって解法が全然違う」といった試行錯誤をさせるような体験は正直できなかったという印象です。

高いところに上るのにベッドを使うのか、台風みたいなモンスターを使うのか悩ませるというよりは、水ブロックのように手に入った瞬間それらすべてを過去にする汎用性の高いかりものが圧倒的に強く、またそれらの入手時期がかなり早いことから「高いところ昇るのは水ブロック」「遠くに行きたいなら床ビュン」と初期の攻略法で最後のほうまで通用してしまうのは非常にもったいないと感じました。

ツイッターではベッドを飛ばす動画が流れてきたり、組み合わせでめちゃくちゃできるものもあるようですが、「これとこれ組み合わせたらどうなるんだろう」と思うようなものに自力で到達できず、その必要に駆られることもなかったというのは悔しくもあり、別にいらなかったしなという気持ちもあります。

特に気になったのは「かりもの」「トリィによる物体の移動」「リンクモードへの変身」と思ったよりも多い主人公側のギミックです。逆に単調でありがちな体験にさせていたと感じました。戦闘に長けたリンクモードを廃し、トリィによる移動もそれ専用のかりものを何種類か用意してやらせてくれたほうがおもしろかったのではないかということです。
実際そうしてみると、意外と言うこと聞いてくれない「魚爆弾」のストレスがさらに増幅するような体験になってしまうのは想像できますし、トリィの引っ張る動作はあるシーンで不可欠なので入れたかった気持ちはわかるのですが……正直プレイヤーをもう少し信用したデザインを期待していました。

また、なぜかかなり歯ごたえのあるダンジョンや隠し部屋の報酬が「回復アイテムの材料だけ」ということが多すぎるのはさすがにストレスでした。材料だとわかっていれば絶対スルーしてたのに…と思わないよう、少額でもいいのでせめてルピーか力のかけらを5個とか一気に渡さないで散らすだけでよかったのではないかと思います。(正直使わなかったリンクモードの弓とか爆弾の強化ができるというのもいらないといえばいらないのですが……消費アイテムよりはマシ)
特にこのゲーム、ベッドで寝たら回復するので、回復アイテムがあまり必要無いじゃないですか。


細かいところですが最もストレスだったのは、全然使いどころがないゼルダの「回転アクション」に速度上昇効果があることでした。ゲームやっている間はひたすらこのボタンを押さないとワンテンポ遅れるので、リアルに1万回は押したと思います。ただ面倒なだけじゃないですか?これによって面白さが生み出されていた場面ってありますかね。

しかし、ダンジョンの謎解き自体は使いまわしすることなく、さまざまなアイデアやギミック(ちょっと簡単すぎる印象はあれど)めじろ押しで遊ばせてくれるので、とても楽しかったのも事実です。
特に終盤のダンジョンはかなり容赦のない謎解きがあり、例えば水と鉄格子の組み合わせで一見到達できないように見える場所でも、水ブロックと雲ブロックで高さを稼いでなんなく突破できるという体験はこのゲームならではで面白かったと思います。
戦闘も「ベッドには回復効果がある」ことがユニークで、ボス戦中に固いかりもので敵の気を引きつつ、自分は寝て回復するというリソース管理はかなり面白いです。RTSみたいな面白さがあるシーンも確かにあります。後述するとある戦闘では、今まで集めた強いかりものを総動員できる気持ちよさもありました。

終盤の体験だけで見れば、かなり満足度は高く、7500円という値段に見合うかと言われるとSteamのインディーをおすすめしたくなる気持ちも正直ありますが、まあこんなもんだろうという気持ちで終えることはできたような……できなかったような……やはりもう少しクリエイティブに遊ばせてくれたらより良い体験になっていたと思ってしまいますね。

以下、ネタバレ感想(特によかったところはネタバレしないと難しいゲームでした)