のすのゲーム感想ブログ

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途中ストーリーにマジギレしつつ最後は号泣。『Clair Obscur Expedition 33(なんとか33)』感想

世間の評価通り戦闘がめちゃくちゃ楽しく、おフランスの香りがする美術や造形美でほろ酔いに、一生素晴らしい音楽とパリィの「カーンズモモモモ……バシー(ドでかい数字)」でアヘ顔絶頂させてくれるとても良いゲームでした。

世間ではパリィばかり褒められていますが、攻撃する際にも各キャラクターごとに目標値が設定されているのがとても楽しい!
ビルドごとに2つほどの目標が設定されており、その目的を達することができないと火力は貧弱で、達成した際には借金を返す勢いでデカい数字が出るというかなりピーキーなバランスなのが、作業になりがちなRPGの戦闘をうまく楽しいものにしてくれていたと思います(モノコはさほどなく、だからこそ最強ですが)。

RPGで退屈になりがちな雑魚戦なども全然鬱陶しくならないのが、実はこういう戦闘システム苦手な自分にとってかなり衝撃的な体験でした。
正直新しい体験だとは思わないのですが(やっていることはマリオRPGだし)その辺のプレイヤー目線のバランス感覚がめっちゃ上手なゲームだと思います。

このクオリティの作品がサブスクで遊べるの、いい時代ですね。

この先ストーリーのネタバレと文句と褒めあります!!! クリアしてからどうぞ。




!!ネタバレ回避!!



(意外と暗くない前半のストーリーなども褒めたいですが、割愛)

正直ACT1~2はストーリー一切説明無いので全然面白く無かったんですが、時折センス大爆発しているシーンがあったからこそ、最終的には面白くしてくれるだろうという期待を持ちながら遊び続けられました。
特にボス戦の入りと、2回だけあった中ボスの撃破ムービーがハイパーおしゃれで超絶気持ちよかったです。贅沢な話ですが撃破ムービーが良すぎてそれが無い中ボスが寂しく思えたので、あと2000円高くてもいいから全キャラに撃破ムービーあってほしかったなと思いました。いや、ゲーパスでやってるんだからそれも厳しいか……そのくらい良かったということで。

特に初のルノワール戦! あそこ本当にヤバくなかったですか。
いやーヤバかった。今YouTubeでもう一回確認しているんですが、こ~れはヤバいです。ヤバい……ヤバくないか?(怒)

ここまでしっとり系のオシャレボーカルソングが多いのですが、ルノワール戦は感情を叩きつけるようなデュエット曲が挿入されます。静かなイントロから、「Couleurs embrasees!」と盛り上がるあの演出だけで、このゲームを遊んでよかったと心から思わせるパワーがありました。ストーリー全くわからないし、ここまで説明されないとさすがにイライラしてくるタイミングだったのですが、曲だけで「あーなんか誰かが誰かを救おうとして悲劇になってんのかな」みたいなのが伝わってくる象徴的なシーンです。
曲・演出・ビジュアル・脚本などが完璧に嚙み合ったシーンに出会えた時、ゲームが好きでよかったと心から感じられますね。

また、物語が大きく動くというか、ほぼオチにあたるACT2のラスト。ここは正直かなり微妙でした。
この世界は絵の中、言わば仮想世界であり、ペイントレスやマエル、ルノワールは上位存在であったという展開事態にはちゃんと驚けたし、面白いなとも思いました。
ですが、それよりもそこそこ長い旅をしていたシエル、ルネの目線に立つと途端に寄り添えなくなります。
プレイヤー以上に衝撃的な事実を突きつけられたはずの二人が、マエルに復活させられ、あっさりと協力し始める展開には違和感を感じました。
仮想世界の話なのに、仮想世界の住人の気持ちに寄り添わないのは、尺の都合を感じてしまい雑だと思います。

さらに、このあたりからマエルは達観した上位存在としての動きを始め、プレイヤーの手を離れ始めます。そのピークは実質最終戦ルノワール戦です。
あそこ、マエルに感情移入できた人って居たんでしょうか? いや、もちろん兄の愛した世界を守るという建前はありますが、痛みを受け入れることを拒み、優しい夢に引きこもり続ける娘をどうにかしたいと奮闘する親父のほうへ共感が止まらず、自分はもうこの辺マエルが暴走しているようにしか思えていませんでした。あーもうこれは間違いなく俺には合わないゲームなんだなと確信していたのですが……

最後!!
もう!!
ちゃんとあるじゃん!!!

その引導を渡し、現実に引き戻すのはここまで全てを見届けてきた兄ヴェルソ(の複製)というのが非常~~~~に美しく、このために意味不明な展開をしていたのか許す許すとかなりチョロく手のひらを返してしまいました。
火傷により話すこともできず、最愛の兄をも失った妹に、それでも前を向いて生きてほしいという願いが、ルミエールやヴェルソ自身の消失すらも上回る。そんな思いがセリフ抜きでプレイヤーに伝わってくる恐ろしい表現力を目の当たりにし、完全に手のひらの上で転がされた気持ちになったのです。気持ちいい~

なんか魔法使いの画家? みたいな設定が出てきてACT1~2の旅がかなりどうでもいい存在になったときは萎えたものですが、ACT3終盤で描かれているのは地に足がついた家族愛のお話で、これまでの積み重ねもあり感動的で面白かったと思います。最後葬式でエスキエのぬいぐるみ抱いているマエルの憑き物が落ちたような表情でかなり泣けましたね。終盤絶対無理してたよマエル。

このまま意味はわかるけど納得できないまま終わって、結局俺だけが高評価ゲー楽しめなくてモヤついて終わりか……とか拗ねてたんですが、本当にやってよかったと思いました。
サントラ買うぞ~エスキエのぬいぐるみが出たら絶対買うぞ~
これゲーパス1000円で遊べるのは超絶お得なので、特にパリィに自信ある人はぜひやってみてください。たぶんそこそこパリィできないとそこそこイラつくと思う。

ACT2からキレすぎてスクショ取らずに進めてたので画像1枚しかない乱文をここまで読んでくださってありがとうございました。
もし今後格闘技に出場することがあったらルノワール戦の曲を入場曲にします。