のすのゲーム感想ブログ

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のすのすゲームオブザイヤー2024後編 ~神ゲーすぎて腰抜かしたゲーム4選~

コロナこじらせてガチで死にかけて遅くなりました!!!!!!!!!
後半は今年発売したゲームでは無いけど、本当に面白すぎて3か月くらい動けなくなったゲームタイトル4本をご紹介します。

前編(2024年発売タイトル)はこちら

Limbus Company 7章「夢の終わる」

去年くらいからずっと騒いでいるProject Moonの三作目『Limbus Company』(Steam / iOS / Android)。

最初こそ「買い切りで出してくれよ」とかなりがっかりしたのですが、徐々にプロムンの真骨頂ともいえるゲームでできる限界に挑戦した表現や、ボス戦のドラマチックすぎる展開がソシャゲでも再現されるようになってきました。3章くらいまでは正直普通のソシャゲですが、4章からはボス戦はかなり面白く、特に6章・7章あたりはソシャゲの枠を超えて最高峰のゲーム体験を提供するほどに。

特に7章は自分の推しキャラである「ドンキホーテ」にスポットが当たる回でして(1章ごとに12の囚人それぞれにスポットが当たります。囚人は文学がモチーフのキャラクターで、ドンキ、良秀、ファウストなど世界中の名著から引用されたキャラクターがいます)、楽しみな反面、今まで物語上のトリックスターとして活躍していた彼女の過去や未来が暴かれることになると、かわいらしく迷惑で楽しい姿はどうなってしまうのかなど、不安も多く感じていました。

原作のドンキホーテは、現実と物語の区別がつかなくなった郷士が偽りの騎士道を抱えつつも、人々にその生きざまを見せつけるというもの。プロムン世界で料理された「偽り」「騎士道」「生きざま」とはなんなのか。その全てに膝を打つ答えが用意されており、特にそれがボス戦で大爆発するという……あかん……書いていて泣いてしまう……

Library of RuinaLobotomy Corporationやってないとちんぷんかんぷんになるので必修ですが、Limbus Companyは本筋にはギリッギリ絡んでないので、ソシャゲからやってもOKだと思います(おもろかったら逆行するといいと思います)。ぜひ、「世界一面白いボス戦」を味わってほしい。ドンキホーテの妄言にも似たデカすぎる表現でと思うかもしれませんが、一切誇張はしていませんよ。


サウンドノベルの一番面白い瞬間が、ボス戦の死闘の中で明らかになるという体験をしたくないでしょうか?したい人は絶対にやったほうがいいゲームになってしまいました。最初こそ戦力が足りないと思いますが、いったん最新パッチに追いつくと課金の必要性がほとんどなくなるのもどうかしている部分で遊びやすいです(もっとお金払いたいのでグッズとか出してほしい)。

クリア時のもう少し詳しい感想はこちら(ネタバレ注意!)


ペーパーマリオ オリガミキング

2020年リリースのペーパーマリオシリーズ作品。通称オリキン

ゲーム開始直後からクッパ軍団が折りたたまれた「オリガミ兵」として襲ってくるという尊厳破壊系の恐怖体験と、直後にえげつないド下ネタギャグを挿入してなんなんだこのゲームはと思わせてくるマジで変なゲームです。

「チ〇コ」「勃〇」という単語さえ出さなければセーフだと勘違いしているギャグでスタート

全体的に『劇場版クレヨンしんちゃん』を思わせる雰囲気で、マリオは世界征服を企てるオリガミキングを打倒すべく、少女「オリビア」と旅をすることになるという内容です。

恐ろしいのはこの折り紙の少女オリビア、“ボケ”なんです。オリガミとして生まれてそこまで時間がたっていない彼女の世間知らずボケと、シリーズのお約束としてしゃべらないマリオ。ツッコミ不在の恐怖の旅がとにかく面白く、ギャグセンスは先述したように異常に大人向けもしくはスプラッタホラーに傾いていて、「これマリオシリーズとして出してよかったのか」を存分に味わえる内容になっています。

もちろん、奇をてらっただけの内容ではなく、クリアしてサントラ出てないことに憤りまくった音楽の良さや、ボス戦の楽しさ、フィールド造形の手の凝りよう、ストーリー展開のテンポの良さなどどれをとっても一級品。ほろ苦く切なすぎるエンディングは思い出すだけで(もちろんこれを書いている途中も)ボロボロ泣いてしまうような素晴らしさです。マリオシリーズにここまで泣かされるとは……。

www.youtube.com

しかしこのゲーム、明確に難点があります。それは通常戦闘が恐ろしくつまらなく、報酬もないのでもはや罰ゲームにしかなっていないこと。
本当に戦闘したくないので、逆にフィールド探索中にエンカウントしないように血眼になるという新しい集中力をもってプレイしていました。
かなりキツいですが、本当にそこだけ我慢すれば超一級品のアドベンチャーゲームなので、是非遊んでみてください。ストーリーだけ遊べば15時間くらいです。

クリア時の詳しい感想はこちら


In Stars And Time


ああ……星たちよ……!

『OMORI』などに近い、異常な枚数の一枚絵で彩られたRPG作品。
ユニークなのは、「プレイヤーだけがループすることができる」ことです。その能力のおかげで即死トラップや敵の異常な強行動を仲間に知らせることができ、ラストダンジョンを進むことができる。というストーリー……なのですが……

問題は仲間が失敗したループでの出来事を一切覚えていないということです。主人公=プレイヤーだけが記憶として蓄積されていく死の記憶、絶望感……それだけならいいのですが、仲間との楽しい思い出、それこそラストダンジョンでしか見ることができないような「告白イベント」や「覚醒イベント」のようなものまで、何回何十回と見せられると、果たしてどんな感情になってしまうのか。結構予想はつくのではないでしょうか?

このゲームはそんな主人公シフランとプレイヤーを完全に同期させることに成功しています。つまり超しんどいってこと。

まあ少し誇張しましたが、かなり親切なスキップ機能などもあるので、つらいけど我慢できるレベルの苦行と、「次これ超えたらどんな秘密がわかるんだろう」というワクワクがめちゃくちゃいいバランスで常に同居していて、先が気になって全然やめられないタイプのゲームです。あまり余計なことを語る前にこの辺でやめて、とりあえずやってほしいタイトルだったとだけ伝えておきます。

キャラとセリフがよすぎだよ~このゲーム。翻訳者も天才だね。

詳細な感想はこちら



Void Stranger

今年発売以外も含めていいなら、ぶっちぎりのGOTYタイトルでした。
この見た目で100時間の旅をすることになります。本当はこの評判だけで遊ぶのを推奨しますが、それだけではさすがにアレなのでもう少しだけ。

Voidと呼ばれる謎の空間で下へ下へと降りていくことを求められるパズルアドベンチャーゲームです。
主人公は最初に謎の杖を手に入れ、フロアの床を1枚取得し、1枚置くことができます。

これによって階段までの道をつなげたり、敵の動きを止めたりして下へ下へと進むのです。
もしかしてこれだけ? と思っていると、階層を少し降りたところでドット絵のストーリーパートが挿入されます。

Voidには全く関係がなさそうな中世っぽい王女と騎士のお話。しかし騎士はどこか主人公と似ているような気もします。

このフックと呼ぶにはあまりにもか細いストーリーと、異常に階層の深いパズルをこなしていくと、徐々に徐々にこのゲームの恐ろしさ、怖さ、底知れなさが浮かび上がってきます。

ゲームには「おもてなし」タイプと、作者がプレイヤーを信じている「信じてくれればその分お返しする」タイプの2種類あると思うのですが、この『Void Stranger』は後者の極北のようなゲームです。
プレイヤーは際限なくこのVoidに「忍耐力」「執念」「献身」。ありとあらゆるものを捧げる必要があり、いつまでこれを続けなければいけないのかを疑ってもなお続け、クリアという光に向かって突き進んだものだけが、その絶大な感動を享受することができるというあまりにもインディーらしい作品でした。

人によってはその過程の苦しさは見合わないと思うかもしれませんが、自分は余裕でお釣りがくる体験だったと思いますし、なんなら「ずっと苦痛」はストーリーと交えて美しいのでよく聞く表現だし使いたくもなりますが、若干誇張してるまであると思っています。自分は普通に最初の倉庫番地獄が終わったあたりからは楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。

インディーゲームをするとは何か、作って遊ばせるとは何か、プレイヤーを信じる、作者を信じるとは何か。そういう哲学を感じさせる美しい芸術作品です。
おのさんによる素晴らしい日本語翻訳もあるので、(体調不良でちょっと遅れてしまいましたが)冬休みはこの虚無空間への長い長い旅に出てみてはいかがでしょうか?

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よいお年を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あとマジでコロナにはならないほうがいいですよ!!!!!

来年もよろしくね!!!!!!!!!!!!!!!!!