ワールド以来のモンハンめっちゃ楽しかったです。
ただ、ストーリーはかなり首をかしげる内容……なんか、ハンター側が悪役すぎませんか?
以下、ネタバレ含む感想です。
お気に入りの武器でモンスターをボコボコにする楽しさは健在ながらも、お散歩パートやカットシーンがとても楽しく、今までとは違う楽しみも味わえました。インディーのアドベンチャーゲームをハードにやってる身としては、やはりフルプライスゲーがわざわざつけたお散歩はプロのプライドが感じられる贅沢さを感じ、たまらなかったです。

カットシーンもストーリーのためにあるというよりは、モンスターとハンターを素敵に描写するためのPVのような内容でした。圧倒的な脅威として立ちふさがり、それにビビらず立ちふさがるハンターという構図によりプレイヤーを奮い立たせる。歌舞伎の見得や時代劇の決めのようなものとして存在し、たまらないかっこよさがありました。「討伐を依頼します」「拝命した」のやりとりもいいですね。

しかし、(自分にとっては)肝心のストーリーはかなり微妙で、特に終盤はそう転がるんだ……と悪い意味で驚きました。
プロローグでナタを命がけで逃がした一族がなんの被害も無く存命しているのも「じゃあなんで俺はこいつのお守りを……?」などの文句が溢れ出てきますが、特に感じたのはアルシュベルドの討伐を決意する場面です。
護竜は人工物だった、という衝撃的な展開でアルシュベルド側に大いに感情移入したナタ。守人として生まれ自由が無かったナタも外の世界を知り、成長してきました。
アルシュベルドも本来の用途から外れ、外の世界に繰り出し、生殖器官も消化器官もとても小さく作られているというのに、ほかのモンスターたちを模倣し、捕食を繰り返すようになります。
この、「意味がないのに、憧れが止められないから食べてしまう」という設定が泥臭く魅力的で、まるで人間のような行動に共感したのもつかの間、
「これじゃ生態系が!」などとハンター側が言いだし、ナタくんがキャンプに強制連行。主人公がしばき倒すという展開はドン引きでした。ナタくんが闇落ちしてハンター殺戮マシーンになってもおかしくない展開。


ここのシーン、ギャラリーでは「獲物を過剰に貪り食らうアルシュベルド」と紹介されています。いやアルシュベルドくんが悪いみたいな書き方してるけど、そうじゃないでしょ。人間のエゴで生み出されたものが、食っても食っても満たされず、繁殖もできず、過剰なまでに狩猟してしまっているんですよ。殴るのはアルシュベルドじゃなくて守人(の祖先のアホ)では?
アルシュベルドがどんな攻撃をしてくるかわかりますか?「鎖」ですよ。人間のエゴで生み出された自分のコンプレックスを武器にして戦う強さが垣間見える、看板モンスターにふさわしい素晴らしいデザインだと思いました。ジンオウガやゴアマガラにここまで魅力を感じたことが無かったので、不評っぽいですが、ムービーやカットシーンも効果的に機能していたと感じます。
正直言ってこの世界があの程度の死体の数で崩壊してしまうような環境だとは思えないんですよね。 ハンター側が装備目当てで何体も何体も狩りまくってるゲームなのに、「倒さなきゃならんこともある」の理由が「生態系を崩す」だと、討伐数4桁目指してモリモリTAやってる連中を真っ先にやっちまうべきなのでは……?

やはり自分は「できない」ことに目を背けながら、それでも前に進むアルシュベルドのようなキャラクターがたまらなく好きです。
ハンターというか人間が上位の存在として描かれるゲームだというのは一貫しているので、アルシュベルドが魅力的すぎたのと、ナタという倫理観がプレイヤー側のキャラクターがいるせいで、ハンターギルド側の価値観を疑問に思ってしまうのかなと思いました。
エゴで産み落とされた生物をエゴで討伐するという展開はかなり醜悪な悪役ムーブで、もっといい落としどころは無かったのだろうかと思ってしまいますね。
追記

できるのかよ