カルトツクール Cult of the lamb

邪教作ったことありますか。俺はあります。

生贄にされた子羊が悪魔との契約により蘇り、悪魔の宣教師となってカルトを作るゲーム。
ミッドサマー的なイカれた教義と、カルトと言えど村として無くてはならない食料問題やインフラ、公共衛生などを意識させられるゲームだった。かったるい場面もあることはあるけどボリュームが10時間程度と小粒で、アニマルデフォルメアート系のビジュアルが抜群によく、適度に忙しいので没頭することができた。

教義がとるべき行動に直結する。
うちの教団では死は救いとされているが、自殺や他殺を禁じ、娯楽として死を扱うことは禁止している。キノコによるパーティが週一で催され、信者同士の交流も多い。なんだかただのヒッピー仲良し集団みたいだ。

しかし甘ったるい教えのせいか性癖が歪んでるやつが多くて困った。
こいつはすぐ病気になった

このゲームは2者択一をよく選ばせられる。村人を殺すことでバフを得る or 村人を長期間生かすことでバフを得るなど。わらわらいるNPCとは言え、一緒に村を作ってくれたやつなので愛着がある。なかなかカルトっぽい選択肢は選べず、なんだか牧歌的な村が誕生したような気がするが、これもまたカルトなのだろう。

カルト宗教の魅力をそれなりにリスペクトをもって扱っていて、特にデザインやアート、悪魔召喚などのエフェクトの部分はかなり満足できるかっこよさだった。キノコ食べると視界が歪むが、ちゃんと丸く崩れていくようなサイケデリックで描写されていたり、なかなかの解像度である。

主人公の子羊がいちいち可愛らしいのも魅力の一つなので、是非遊んでみてほしい。