Kindle paperの活躍により、今年はかなり読書に励めた。せっかくなのでまとめて感想を。アフィリンクではないので安心して買ってね。
【漫画】
悪魔のメムメムちゃん 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) | 四谷啓太郎 | 少年マンガ | Kindleストア | Amazon
神。ゴッドオブギャグマンガ。サキュバスなのにエロいことが苦手なポンコツがなんだかんだ言って世界を救うまでを描ききった作品で、ここまで褒める理由はギャグが最高に面白いから。
･ポンポさんシリーズ
映画大好きポンポさん (MFC ジーンピクシブシリーズ) | 杉谷 庄吾【人間プラモ】 | マンガ | Kindleストア | Amazon
映画がツボだったけど漫画の方が好みだった。映画はエンタメのために分かりやすいカタルシスをトッピングしてたり、盛り上がりのためのファンタジックな比喩も嫌いでは無かったけど漫画を見たらそれは不要だったかなと思う。淡々と壊れた人間達が生きるために映画を作る姿に自分の中のいろんなところが突き動かされる。フランちゃんが好き。
･チ。
チ。―地球の運動について―（１） (ビッグコミックス) | 魚豊 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon
めちゃくちゃ面白い。探究心とロマンとタイトルギミックがスゴすぎ。
メモ：新刊は年末28日。
･搾り取らないで、商人さん
搾り取らないで、女商人さん！！ 【電子限定特典付き】(1) (バンブーコミックス) | くつがえる | マンガ | Kindleストア | Amazon
ポンコツむちむちケモ耳女ドラえもんがエロい道具出して毎回自滅して酷い目にあうのが見たい人は買えばいいと思う。
･快楽ヒストリエ
快楽ヒストリエ (ワニマガジンコミックス) | 火鳥 | マンガ | Kindleストア | Amazon
面白すぎ。 火鳥先生の狂気に触れるのに入門編としてぴったりの作品。謎にかわいい女の子とエロマンガと勢いのギャグが好きな人へ。
･コーヒームーン
コーヒームーン 1 | 牡丹 もちと |本 | 通販 | Amazon
絵が好き、話が好み。でも人に勧められるほどではない。俺が好きなだけの大切な漫画。
･黒き淀みのヘドロさん
黒き淀みのヘドロさん 1 (it COMICS) | 模造 クリスタル | マンガ | Kindleストア | Amazon
模造クリスタル先生が大好きなので購入。決してタイトルが性癖だったからではないです。まあいつも通りのダウナーでバッドコミュニケーションな作品だなあと思っていたら壮大な伏線回収が最後の最後にあって泣かされてしまった。今年最高の一冊。
あとはメイドインアビスとかつぐももとか好きな漫画はちゃんと面白かったので安心してます。ファプタが同行するの嬉しすぎんそすか？
【小説】
･変な家
変な家 | 雨穴 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
雨穴先生の小説。オモコロのアレを拡張する形で本にした作品ではあるけど、完全に蛇足という感じ。本にするボリュームのためにテンポ感とか質とかいろんなもんが失われていた。テイストは好きなので頑張って欲しい。
･出版禁止 いやしの村滞在記
出版禁止 いやしの村滞在記 | 長江俊和 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
私が一番好きな放送作家である長江先生のシリーズ3冊目。長江先生はフジテレビの「放送禁止」シリーズなどを手がけた人で、モキュメンタリーの第一人者であるが、小説でもその手腕を遺憾無く発揮したりしなかったりしている。今回はちょっとしてる。
テレビ版の「しじんの村」オマージュがいたるところに散りばめられていたりファンには嬉しい一冊であったが、これ単体でギミックを推理しても「...だから何？」となるような話だった。
興味がある人は二作目の『死刑囚の詩』をおすすめします。あれは歴史に残る面白さと伏線回収です。
･忌録
忌録: document X | 阿澄思惟 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
今年トップの小説。というか今年の小説じゃねえけど。もともと洒落怖のクッソ怖い1作みたいなもんと書き下ろした三作品を集めた短編集でクソ安い（追記：プライム会員特典で無料だったので今すぐ読んで死ね！）ので絶対読んで欲しい。怖いし面白いし明らかに読み手に呪いをかけようとしてくるしで情緒がめちゃくちゃになる。そんで考察とかも面白いので読み終わったあともネットで考察読み漁って時間を使い続けてしまっている。これが呪いか。
･ほねがらみ
ほねがらみ (幻冬舎単行本) | 芦花公園 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
アマゾンくんが「忌録読んで呪われたんだしこっちもどう？ 」と渡してきた作品。中で忌録に触れたり、洒落怖文化に触れたりかなりメタなホラー小説でとても好みだった。ラスト付近はめちゃくちゃになってしまってあーあって感じだけどコンテナホテルとかいう窓もない激安ホテルに宿泊した時に一晩で読んだからその日はありえん悪夢にうなされた。読みやすく短いのでおすすめ寄り。
･回想列車
Amazon.co.jp: 増補改訂版 回想列車 パチスロで一日30万稼げた時代 1 eBook : 中武一日二膳: 本
90年代のパチスロ攻略法って狂ってて、簡単に言ったら永久に7を揃え続けられるようなもんばっか。システムのバグとか作りの甘さを突いた攻略法で生活をしている中武先生がヤクザに追われたり田んぼで匍匐前進して逃げたりする話。パチスロの知識がある程度無いと楽しめないかも知れないけど、パチ屋と長く付き合っていくためには一気にボーナス5億回引いて～みたいな事は出来ないわけで、少しづつ抜くためのコツであるとかリール制御の盲点だとかパチスロの面白さについての説明は図付きでわかりやすいのでスロッカスは是非読んで欲しい。漫画版もあってそっちはカジュアルで読みやすいですが小説版のケレン味のある描写が素晴らしく好みでした。
･テスカトリポカ
テスカトリポカ (角川書店単行本) | 佐藤 究 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
もう夢中で読んだ。クライムノベルなんだけどカルティック宗教ドンパチバトルでもある。満月を背景にしたラストバトル、アステカファイナルウェポン(kasorin氏名付け)によるシバきあいなど長いけどそれを感じさせないほどの暴力とかわいそうな人たちとかっこいい犯罪者達の話。グロとか胸糞が極端に苦手でなければ少し値は張るけど超おすすめです。
今年中に読む本
･そいねドリーマー
･ココロワ
･三体
