のすのゲーム感想ブログ

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【おすすめ】新作ホラー映画『来る』の絶望感

このエントリには作品の楽しさを損なわない程度の軽微なネタバレと、

名作映画『カルト』、『 貞子VS伽椰子』、『ヘレディタリー』のちょっとしたネタバレを含みます。

 

基本的に僕はツイッターのクソオタク共が放つオススメ記事は一切信用しないことにしています。ディズニー映画の『モアナと伝説の海 』を「マッドマックスみたいで面白かった~~w」とか言ってそれをマッドマックスしか見てない連中が無駄に拡散して楽しみルンルンで見に行った僕がマッドマックスみたいなシーン2分しかねえじゃんって無駄にキレたりする事が多いからです。

 

ですが今回のバズり宣伝ツイッタラーは「白石監督作品が好きな人におすすめ」というしょうがねえなあ今回だけだぞと言いたくなる語尾をつけていたので仕方なくこの『来る』というホラー映画を見に行くことにしました。

 

 

ほんまにオススメしてくれてありがとう

 

嘘偽りないカルトシステムを使ったかませ描写、

かませはふとももむちむちの素敵なお姉さんキャバ嬢と柴田理恵

その後ろに控える最強の松たか子お姉ちゃん。

その時点でワクワクが止まりません。

 

ですが、なんとこの映画大好きな白石監督作品とは全然別のテイストで楽しませてもらえたんです。なんで、白石監督ファンには是非オススメしたいですが、白石監督ファン以外の人にもオススメなんです。凄いですねえ

 

白石監督の好きなところは、モキュメンタリー(ドキュメンタリー風の手ブレするカメラで撮った作品(語彙少))の技法をフルに使ったチープなホラー描写の中に底冷えするようなマジのホラーを織り交ぜることで怖さを何倍にも膨れ上がらせる所なのですが、『来る』は現実の描写を巧みなカメラカットによってチープとは真逆に追及しています。

そして、肝心のホラー描写は「窓に手形が張り付いて血だらけにする」「血しぶきグシャー」等ベタ&チープで極端に演出しています。正直なんも怖くないです。

現実と非現実のギャップを持たせることで日常に潜む平穏の無さ、落ち着く所がない恐怖というのがこの作品のホラー要素だと思います。基本的に怪異(と工藤さん)が怖い白石監督作品とはそこが決定的に違うかなと思いました。

 

話が逸れましたが、先ほどの「味方サイド」は非常に心強く、小松菜奈さん演じるキャバ嬢には人間味あふれる優しさがあり、年季の入った演技で熟練霊媒師ババァ演じる柴田理恵には執念染みた迫力と強さ、松たか子は上位の存在としてみるものに安心感を伝える圧倒的強キャラ感があります。

敵はどんなもんか、祟り・呪い・お化けの類なのか等々中盤まで推測が立たない怖さがあります。貞子くらいなもんかなと思ってたんですが、

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このくらい

このくらい強いです。

 

果たしてどうなってしまうのでしょうか。

『さだかや』では「バケモンにはバケモンをぶつけるんだよ」とぶつけた結果あんな感じになりましたが、この映画はその対処法もぶっ飛んでて最高なんで是非是非。

この先が一番面白いところなので是非映画館で見てみてください!

 

序盤のスーパー胸糞悪いところを超えたら楽しめると思うんで、どうしても胸糞とホラーが苦手な人以外はおすすめです!

 

ここから先は蛇足でかなりネタバレ気味になりますが、自分が非常に面白いと思ったポイントをいくつか。
もうここまでで映画館いったるで~って優しい人は見終わった後にでも見てください。

 

1.これって怖いの幽霊サイドか?

俺が見てるのカイジなのか?と言いたくなるような登場人物全員クズ感、私こういうの好き~。

誰かが何かしらどこかで足を引っ張りあってどんどん事態が悪くなっていく描写は、見ている人からすると喜劇なんですよね。非常に笑える。

ただ、その足の引っ張り方が陰湿で狂気的でいや~な感じなんですよね。日頃誰しもありそうなちょっとした家族のトラブルとか、よく聞く夫婦の悩みとかそういうところを煮詰めたような不快感を叩きつけて来てよっぽどそっちのほうが肝が冷える。

ただ、これはよくある下げて上げる描写で、「もうこいつら勝手に死なないかな」という感覚を視聴者に与えてしっかり殺してくれるのはちょっとしたカタルシスなので僕は胸糞系大嫌いなんですけど我慢できました。

 

2.伏線回収の巧みさ

この映画は結構投げっぱなしと感じるところがいくつかありますが、大事の前の小事のように些細なところなので、まあこういうことやろなと推測が付くんです。

ですが、圧倒的な違和感についてはちゃんと劇中で誰かが指摘して伏線を回収してくれます。そのスッキリさみたいなのも凄かったです。

お前ここでそんなことすんの?みたいなのはちゃんと原因がありますよっていうのは安心できますよね。

 

3.怖くない

結局、怖くないんですよこの映画。ホラー描写も(おそらくあえて)稚拙ですし、あまりにも敵が強大すぎて人間絶望感凄すぎると笑えてきちゃうとかそんな感じなんです。

『さだかや』もあんな感じで最後の15分が一番笑えますし、『ヘレディタリー』の終盤もあまりにしっちゃかめっちゃか過ぎて怖いはずなのに笑っちゃう、あんな感じの恐怖を振り切った笑いがこの映画にもあります。

 

4.最強の敵への対処法

これは是非飲み屋でもディスコードでもいいので語りましょう。

ここでネタバレしてしまったり、どこかで人の話を聞くのはあまりにももったいないと思います。

一言だけ申せば、「でかい」とだけ。

 

以上です!めちゃくちゃ面白かったので是非!

今やってるヘレディタリーも面白いよ!