ゲームばかりやってましたが、ゲーム以外でも感動したものが4つありましたのでご紹介します。
ネタバレが多いので、目次から飛ぶことをおすすめします!
- 意表を突いたライブ感『カービィ4コマ』
- オチのあるカッコイイホラー、『近畿地方のある場所について』
- 用意したティッシュで涙を拭くことになる『出会って4光年で合体』(R-18作品)
- とんでもなく上がってしまったハードルを軽々と超えた『刀ピークリスマスのテーマソング2023』
意表を突いたライブ感『カービィ4コマ』
voiceroid系の動画を投稿しているガッkoyaさんの作品。
突如このような15秒ほどのショート動画が毎日投稿されました。内容も全く面白くなく、作風も安定しないものが1カ月続き、視聴者は徐々に減少。昔からのファンは心配のコメントも多く寄せていました。
そして30日目、突如カービィ4コマではない普段の作風の動画が投稿されます。タイトルは『クトゥルフを復活させてしまうずんだもん』です。まずは是非ご覧ください。
以下ネタバレ感想。
タネが明かされてしまえばなんてことのない視聴者巻き込み型メタ演出でしたが、唐突におかしくなったような配信者、作風が安定しないのはずんだもんだけでなく姉さまやゆかりさんが書いていた。といった世界観など随所に作りこみが垣間見える作品でとても好きな作品でした。使い古されたと思っていた「クトゥルフの召喚」という題材をここまで面白くできるものなんですね。
オチのあるカッコイイホラー、『近畿地方のある場所について』
カクヨム連載中に話題になり、わずか半年で書籍化されたホラー小説です。
掲示板、伝聞、新聞、取材、電話と視点がころころと変わる群像劇描写の面白さ・怖さもさることながら、私が一番すごいと思ったのは物語にしっかりとオチがついて終わることです。
ホラーなんてオチをぼかせばぼかすほど良いみたいなジャンルで、「よくわからないですねえ……」で終わってしまう作品が多い中、一本筋が通ったドラマしての面白さを探求し、しっかりとそれを描き切る正々堂々とした作品にただただ拍手しました。
ホラー小説としてはかなり怖い部類に入りますが、面白いので慣れている方は挑戦してみてください。
用意したティッシュで涙を拭くことになる『出会って4光年で合体』(R-18作品)
「太ったおばさん」先生の同人漫画作品。
出会って4光年で合体 [太ったおばさん] | DLsite 同人 - R18
382ページというあまり見たことのないボリュームで描かれる漫画で、人を魅了してしまう力を持つ「くえん」という少女と、それに魅入られたブサイクだが心優しい主人公の2人を描く作品。
作者の博識さが遺憾なく発揮された世界観の構築に、SF要素と陰謀論、土着信仰におとぎ話まで加えた「知識」への欲望が掻き立てられるような内容がとんでもないボリュームで描かれるにもかかわらず、書きたいと思われることは「少女との口淫」に終始しているのが何よりもかっこよく、面白かったです。
あまりにも特殊な題材や性癖に、「エロ」として使えるかと言われればかなり微妙で、一般向けでもない作品ですが、こんなにも熱量のこもった作品がDLsite上の1万2000程度しか売れていないというのは何とももったいなく、悲しいと感じるほど“凄い”作品です。
すけべに理解ある方でSFが好きな方には絶対に読んでほしいと思います。2023年もっとも畏敬の念と創作意欲を呼び起こさせる大作でした。
とんでもなく上がってしまったハードルを軽々と超えた『刀ピークリスマスのテーマソング2023』
個人Vtuberの「ピーナッツくん」と、にじさんじ所属「剣持刀也」さんが毎年行っている「刀ピークリスマス」。配信者という身分でクリスマスを自由に過ごすことができないVtuber同士がお互いを慰めるようにイチャイチャするという名物配信です。
ラッパーでもあるピーナッツくんが毎年剣持さんへのラブソングを披露するというのがお約束の流れなのですが、ピーナッツくんがミュージシャンとして成功していくにつれ、そのクオリティも年々上昇。
筆者が一番好きな2021年Verは約1000万再生でしたが、
2022年はTikTokで「踊ってみた」動画などがバズり2500万再生と2倍以上の数字に。
そして12月25日、2023年の配信が行われ、過去最大となる同時視聴者数が見守る中、「刀ピークリスマスのテーマソング2023」が公開されました。
とてつもなく上がってしまったハードルを飛翔するように軽々と越えていく一人の男の叫びを見てください。
もちろん家で過ごしていましたが、ピーナッツくんのおかげでとても楽しいクリスマスになりました。もうオシャレじゃんねえ!