カービィディスカバリー 感想

考えることが多い作品だった。

まとめ

ステージのCGや演出やほおばり変形がバカバカしくて笑えるので続編が出たら買うけど、ゲーム体験としては退屈もいいとこ。
ゲームに刺激を求めるゲーマーはクソ簡単なの覚悟しましょう。
カービィのかわいさとか廃墟とかキッズをギャン泣きさせたがっているとしか思えないラスボス付近の演出を目当てに買うならアリだと思います。

以下とりとめのない詳細

 

ステージCGやカメラのこだわりが日本最高峰のレベルで、ほおばり変形のギミックがいちいち面白く、そこまで多用されないので最後まで楽しかった。
コピー能力も差別化できているかといわれると微妙だが移動に便利な技は単純に楽しいし、ビジュアルにこだわっているのは伝わってくるので無駄が無いといえば無駄が無い。

これは好みの問題だけど、難易度設定を難しい方にしても一度も死ぬこと無くラスボスを倒してしまうくらい簡単だった。簡単すぎたと表現すべきかも。
あまりに緊張感が無さ過ぎて眠くなるので、1ステージクリアしてスリープ、1ステージクリアしてスリープと無理やり食べるような形でクリアまでこぎつけた。エルデンリング直後だったから…というよりは単純に子供向けの難易度設定だからという理由が強いかもしれない。

別にコンプの必要は無いんだけど100%クリアに必要なステージごとに設定されたミッションは一度クリアしてから再探索するのを前提にしていて、「肉を3個食う」とかならまだしも「特定のコピー能力で中ボスを撃破する」みたいなのをクリア時に公開されるとそんなんわかるかよという苛立ちが常にあった。
あと、裏面が既存ステージの寄せ集めでやるくらいならもっと別なやり方は無かったんだろうかというモヤモヤも…フルプライスのゲームですよね?
これは勝手な勘違いだけど、ニンテンダイレクトの映像しか見てないと、オープンワールドのような形で進行するのかと勘違いしてしまっていて、遊んでみたらガチガチの面選択式だったというのも無駄に期待値を上げていたかもしれない。これは最低限しか情報入れたくないって動画とかあんまりみない弊害。

大人数開発のメーカー製ゲームにフルプライスのお金を払う価値があるかと言われると”ある”のだが、今作に関してはもう少しゲームの部分でも緊張感を与えてくれたら良かったなと正直思ってしまった。かといって尖った2000円付近のインディーしかやらないのもバランス悪いと思う。マリオオデッセイやった時もそうだったんだけど、万人受けのまあるいゲームってほとんどビジュアルや演出に金払ってる感じで、ゲーム体験としては目新しい得るものあんまりなくなってきてしまっている自分がいるんだよね。それでも割に合わないほど高いとは感じないし、むしろ廃墟やカメラワークに死ぬほど金かかってんなという気持ちすらある。

ストーリーモードは終盤をちゃんと盛り上げて楽しませてくれて、カービィという作品としてはばっちり輝いているので、単純に自分の好みの部分とゲームの完成度としては切り分けて考えなきゃなとも思います。俺が5歳で初めて遊んだタイトルがカービィディスカバリーならゲーム大好きになっていると思う。