のすのゲーム感想ブログ

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Steamで無料のインディーパチスロ『A-Rabbit』を楽しむために 基礎編

この記事は「マジでパチスロやったことないんですけど」という健康な人に、Steamで登場したインディーパチスロ『A-Rabbit』のゲーム性や、楽しむコツを紹介するというものです。(自分は開発者様とは何ら関係ない一介のパチンカスでごわす)

簡略化してなるべくわかりやすく伝えるために、「パチプロの中武一日二膳さんなら可能」といった補足は省略するので、細かいところはお目こぼしいただければと思います。というか知ってるやつはさっさとA-Rabbitをフルウエイトで回せや。期待値ねえなあ。

まあまあ難しいことは考えずとりあえず触ってみましょう。無料だし。
store.steampowered.com

前回の紹介編はこちら
tetogame.hatenablog.com

そもそも、パチスロってどういうルールなん?

よく見るのが、「パチプロは目押しがうまいから7を毎回揃えられるんでしょ」という誤解です。
実はこれは不可能で、パチスロは「レバーを叩いた時の抽選で当たった図柄しか揃わない」ようになっています。

レバーの抽選に当たっていないので、7を狙っても揃わないように逃げてしまう

抽選というのは、例えば1~10まで書いたボールが商店街のガラガラ回すやつで出てくることを想像してほしいのですが、
①大当たり

②リプレイ

③ベル

④ぶどう

⑤チェリー

⑥はずれ
⑦はずれ
⑧はずれ
⑨はずれ
⑩はずれ
(「はずれ」が出た場合は、何を狙っても何もそろわないということになります。)


パチスロはレバーを叩いた時にこの抽選を行い、該当する図柄が“揃えられるように”なります。
①番が出てやっと7が揃えられるようになり、それ以外が出たら、ボールを入れなおしてもう一回1/10の勝負…と当たりが出るまでこれを続けていくのです。この表でいうと、“大当たり確率は1/10”というように表記されます。
ボーナスフラグが消滅することはなく、一度抽選に当たった場合はボーナスを揃えるまで「ボーナス成立中」という状態に変わります。

有名な機種でいうと、『ハナハナ』であれば大当たりを引いた瞬間にハイビスカスが光ってこの当たりを教えてくれますし、

ジャグラー』であればGoGoランプの光でプレイヤーに当たりを告知します。このわかりやすさが人気の秘訣なのです。

『A-Rabbit』は「抽選の結果を3つのリールの停止型を用いて発表」します。一見すると“わかりづらい”ですが、そこにパチスロ独自の面白さがあるのです。

なぜ、リールの停止型で当たりかどうかがわかるのか

これはハズレで

これは当たりです

パチスロには「検定試験(ホールに置いていいかお伺いをたてる)に合格するために必要なルール」というものがあります。
1.各リール、“スベリ”は4コマ(図柄1つが1コマ)まで
2.成立した小役(さきほどのガラガラのリプレイとかベルとかです)もしくはボーナスは、最大限揃うために努力しなければならない
3.成立した小役が同じ場合、リールの停止位置は再現性がなければならない

ややこしいですが実際のゲームで説明します。

(小さい図しかなくてすみません)

例えば赤い7を上段に押したとします。

この時に、レバーの抽選で「リプレイ」が成立していたらどうなると思いますか?

先ほどのルールに照らし合わせると、ルール2の「最大限そろうために努力しなければならない」ことから、ここから2つ上のリプレイ図柄まで移動しそうに思えますね。

ちょっと待ってください!中段に「チェリー」が登場してしまいました。チェリーは左に出現した時点で有効になる小役なので、これではまずいですよね。
というわけで、チェリーをどかしましょう。

さらに2コマ移動させて、合計4コマの移動でやっとリプレイが揃えられるようになりました。残った2つのリールも同様のことが起こります。
幸いリプレイはどのリールにも5コマおきに置いてあるので、適当に押してもそろってくれそうです。

無事そろってくれました。
ここまでが「抽選して、図柄を揃える」という流れになります。

ではルール3の停止位置に再現性があるというのはどういう意味なのでしょうか。
「ハズレ」状態で同じく赤い7を上段に押すと、

ここに停止します。ハズレなので移動の必要がないのでそのまま停止するような制御になっているんですね。
これは何度やっても同じです。ハズレのときに赤7上段に押すと、そのまま停止する。これが『A-Rabbit』のルールになります。

しかし、この打ち方で遊んでいると……

あれ? 左リール上段に赤7を押して、4コマ滑ってリプレイがそろうはずなのに、何も小役がそろわない!?
これはおかしいですねぇ~(歓喜

ルール3に逸脱しているのですが、実は「ボーナスの成立状態」によってもリールの停止型を変えることができるのです。
つまり、「ハズレ」でも「リプレイ」でも無い挙動をとったから、「ボーナス」の仕業だ! と推理できるということ。GoGoランプやハイビスカスではない告知方法というのがこれです。
(ちなみに、ボーナス非成立時には止まらない「出たらボーナス」になる停止型のことを「リーチ目」と呼びます)

組み合わせを理解し、違和感を感じた出目を調査していく遊びは『8番出口』や推理ゲームのようなワクワクがあるのですが、これが無数にあるのが『A-Rabbit』の魅力です。
ゲームには「出目コレ」という、公式が提示したリーチ目を狙いコレクションしていく遊び方もあり、これが全152種存在。

ハサミ打ち(左→右の順番でリールを停止させる遊び方)で止まった瞬間、すべてリーチ目になる「下段チェリー付きウサギ(ゲチェウ)」や、

先ほど例に出した、本来絶対止まらないはずの「中段チェリー」など、

ややこしいパターンだけではなく、「ここにこれが止まったら当たる!」という超わかりやすいものも多数存在。次回はこの辺の法則性を紐解いてみたいと思います。でもまだ俺も完全にはわかってない……!

思う存分ぶん回して挙動を理解し、ブラックボックスな『A-Rabbit』を丸裸にしてやろう!
パチ屋の台と違い、何ゲーム回そうが無料。本来損するからできない打ち方も試せるのも楽しいですね。