のすのゲーム感想ブログ

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神フリーゲーム 『鏡のマジョリティア』感想。最後まで感動できる10時間のカードゲーム

本当にとんでもないゲームでした。

無料はさすがに罪悪感あります。コンシューマー移植とローカライズで全世界に届いてほしい神ゲーでした。ありクイ!

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記憶を失ったカードゲームが超強い主人公が、友達のカードオタクを相手にルールや言語を理解しながら勝利し続けることを目指すデジタルカードゲーム…なのですが、魅力はそのほかの部分にこそありました。

Chants of Sennaar7 Days to End with Youに似たシステムの言語解析パズルに近い性質を持ち、玄人特有のスラングミームを含む固有名詞を徐々に覚えていく楽しさはもちろん、「カードゲームあるある」を使った詰将棋的なパズル、手探りでやっただけの行動をまわりの友人たちが「さすが……主人公だぜ……」とおおげさに称賛してくれるバカバカしいノリなど、参考にしたというゲームとは一風変わった楽しさが随所に存在します。
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終わった後にこのゲーム用語をふんだんに使った感想を書きたくなるような熱狂があり、こういうシンプルなカードゲームにもアイデアが満ち溢れていればとんでもない面白さになるんだという発見がありました。正直、この見た目からは想像もできないような面白さで……コニコでした。

 

退屈な説明はこのくらいにして……このゲーム、中盤くらいから詰将棋的な楽しさや、バカバカしく楽しいノリとは別の面白さ、感動が押し寄せてくるとんでもないゲームだったと白状しておきます。

見た目こそ個人製作の同人ゲームといった感じですが、そのイメージのままにこのゲームを遊んで驚いてほしいと思うので、ぜひこの先は自分の目で…という感じです。

注意してほしいのは、かなりオタク的スラングやカードゲームオタクのあるあるを含むシナリオなので、そういったところに触れてこなかった人にはピンとこないゲームなのかもしれないということです。自分も学生の頃に遊戯王にドはまりしたくらいの知識なので、大丈夫かと思うのですが、若干ハイコンテクストなゲームなのかなとは思いました。

Discordで5人くらいのカードオタクと遊んでいたのですが、あまりの面白さに熱狂が収まらず、全員で集め終わったカードリストを見ながらあーだこーだ1時間以上語り合ってしまいました。本当に、本当に楽しい10時間ほどの体験でした。

作者の素晴らしいアイデアに敬意を。