GW、全部ぐだぐだして過ごすのは嫌だったので地元の友人を誘って伊豆に行ってきた。
伊豆ってのは熱海の下のあたり。正直何があるか行くまでさっぱりわからなかった。
そもそも詳細が決まったのが1週間前で、当初は草津にいこうとしていた。いざ旅館を取る段階になって調べると、私が住んでる名古屋→群馬は夜行バスもなければ直通できる公共交通機関も無いわけで、必然的に名古屋→東京→群馬というルートを通らざるを得ない。時間もかかるわ金もかかるわでごめんした。
私以外が東京に住んでいる事もあり、近隣の観光地を調べると、熱海が思いついた。熱海なら私も新幹線で1本(2時間・7000円くらい)だし、東京からも来やすい。ただ、やはり熱海は根強い人気があるようで、旅館が高い。3万円から4万円は当たり前である。また、熱海行ったことがある人ならわかると思うが、熱海で2日間遊ぶのはかなり厳しい。気の知った友達との旅行なので箸が転がってもたーのしーのは間違いないのだが、熱海…熱海…なんかデカい城…ボタンを押すと動くマ〇コから水が発射される秘宝館…うーん…もう無いかも…あっ温泉…くらいの感覚なのでそんな金出すなら別なところがいいなと意見が一致した。
そこで私は初めて知るのだが、伊豆というものが熱海から近いらしい。少し調べると、シャボテン公園、石廊崎等名前は聞いたことあるくらいのものがたくさんあり、楽しめそうだった。何より宿が安かった。
一人8000円。コテージ制で温泉の出る浴場付き。朝食までついている。GW期間なのに安すぎてちょっと怖いけど、楽天トラベルでもグーグルでもかなりの高得点なのでまあオッケーかということで伊豆旅行になった。
そして、伊豆にした最大の理由は、食事にある。そう、伊豆は静岡県、ハンバーグで有名な”さわやか”がある。自分は3度ほど食べに行った事があるが、今回同伴してくれた2人は行ったことがないということで、決め手になった。
さわやかはとにかく並ぶ。御殿場インターそばのさわやかなんて昼過ぎに行ったら4時間待ちとかザラにあるらしい。ハンバーグにそんな並ぶなんて静岡県民はアホかと思う次第であるが、システム上の理由がありあんな行列になっているのだと感じる。
さわやかは病院や市役所のような整理券番号のシステムがあり、しかもQRコードを読み取ることであと何組待ちかわかるようになっている。だから、とりあえずみんな整理券だけ取るのである。「行くかわからないけど取る」とかいうふざけた事が出来るせいで、あんな行列ができている。でもまあ、近所に住んでいる人からしたらありがたいシステムであることは間違いないし、さわやかが何故県外に進出しないのかというと、ローカルに限定することで新鮮な食材を使うことができ、地域の皆様においしい物を食べさせることができるという社長の熱い思いがあってこそらしい。それを踏まえればそのシステムは妥当かなと感じた。
そんなわけで旅行日程の1発目は開店前のさわやかに並び、1時間以内にハンバーグを食べることとなった。
実際にさわやかのハンバーグはありえないほどうまい。これを超えるハンバーグは個人的に今のところない。中はほぼ生で、スパイシーな味付けで肉本来の味が楽しめる。最高!!
ちょっと先走ってナイフ入れたが、こぶし大のハンバーグを真っ二つにしてくれるパフォーマンスつき。付け合わせは特ににんじんグラッセが最高。
なのでさわやかは、11時オープン前にさくっといくか、3時間待ちを覚悟して整理券を確保後、近隣を観光して時間を潰すのがおすすめである。ちなみに自分たちはGW期間中の開店時間が早くなることを知らず、整理券が1時間待ちだったのでトマト狩りを楽しんだ。
そのあとは熱海近くのさわやか函南(かんなみ)店から車で1時間ちょっと。伊豆シャボテン動物公園に向かった。
あいにくのどしゃぶりで足場は悪かったが、驚異的なまでに近い動物との距離感に感動した。クジャクがその辺歩いてるし…ガチョウとかお好きにどうぞ、ミニブタもお好きに触ってください。人間様に危害を加えない動物はとにかく放し飼いのスタイルでびっくり。
レッサーパンダとか普通に頭上を通り過ぎる。
動物が好きだったらめちゃくちゃおすすめだった。
入館料は2000円ちょっとと少しお高めだが、シャボテン動物公園には名前の通りもう一つ目玉があり、それも楽しめた。
国をモチーフにしたエリアごとにわけられており、普通に猛毒のやつとかも置いてあったりする。サボテンも距離感が近い…
最後にはサボテン狩りを楽しめる。好きなサボテンを選んで、鉢植えに職人さんが植えてくれるスタイル。30種類以上から自分のコーディネートサボテンを考えるのは最高に面白く、ユニクロにすら15分いることができない自分が気づいたら40分たっていた。
力作である。名前はみどりちゃん。
雨が強すぎて全部見ることはかなわなかったのが残念。また次回も行く。
その後、ちょうどいい時間だったのでパチ屋にいき、「最初に入ったお店では店長がボタンをポチっと押して餌付けしてくれる」攻略法により財布をパンパンにした自分はまわらない寿司屋に行こうと提案。お店も周辺で一番評価の高いところに適当に入ることに。これが今回の旅行最大のファインプレーだった。
カウンター7人掛けのオーソドックスな回らないお寿司屋さん。ちょうど4人分空いていたので座らせてもらい、特上4人前を注文。見るからに頑固そうな大将は話してみるとユーモアがあって面白く、とにかくお寿司がおいしかった。寿司なんてスーパーかかっぱかくら寿司どれがうまいか迷うレベルだった自分には、あまりの衝撃的な美味しさで写真を撮る余裕がなく、残ったのはこの一枚だけだった。
これは店長の趣味でやっているサヤエンドウ。でも絶品。
カウンターで隣に座られてた初老の社長。おべっかではなくガチ社長で驚いた。あれ…なんかがっちりマンデーの医療器具メーカーの回で見たような…
ちょっとおせっかいで自慢家なところがある社長は、このお寿司屋さんの味にほれ込んで1時間半かけて毎週通ってるとのこと。「こんなに美味しいのに全然お客さんが入らないなんて間違っている!」とアツい話を聞かせてもらい、これも面白かった。
大将は実は若いころは銀座でブイブイ言わせていたガチのすごい人らしく、本来はこんな値段で食べられるような味ではないらしい。うーんそういわれてみると10倍増しでおいしく感じる。
特上にぎり1人前3500円とHPに記載があった。こんなマグロ食ったことねえよと言いたくなるマグロや中トロ、光物に貝等、10カン+中とろの細まきまでついて、大満足の内容だった。
なのに、同伴者が勝手にいくらやらタコやらなんやら俺の金だからと頼みまくっていた。なのに会計は一人4000円。お酒も飲んだのに。ごちそうさまでした。
社長が言っていた通り、このままでは潰れちゃうかもとのことなので、東伊豆(伊東のあたり)に遊びに行くときは、是非行ってみてほしい。。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~misago-sushi/
HPも年季が入っていて10年選手とのこと。僕に作り直せとは言わないまでもツイッターでの宣伝等やる気があるそうなので、また行ったときは何か手伝えればいいなと思った。
社長は僕が会社クビになったら雇ってくれるそうです。ワーイ
その後は自分が泥だらけの体に興奮する性癖があるということを配慮してもらい、泥湯があると噂の温泉へ。泥湯というより泥パックのタッパーがおいてあり勝手に塗りたくれスタイルだった。興奮を抑え全身泥まみれになり、サウナオタクが一緒にいたのでサウナのキマりかたを教わり、サウナオタクはやっぱドMの変態だなと思いながら一日が終わった。
コテージがまた非常にきれいで、とてもよかった。個室の温泉はもとより大浴場にも行けなかったのが心残り。
1日目終わり。つづく