のすのゲーム感想ブログ

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言葉の力を解き明かすパズルゲーム『Chants of Sennaar』ネタバレなし感想

『Chants of Sennaar』。非常に面白かったです。

プレイ時間は10時間ぴったり。

 

言語解読ゲーム

Tunic』や『7 days to end with you』のようなオリジナル言語のゲームで、謎解きよりも言語解読に偏重したパズルが出題されます。

『7days~』のように推測をもとに言葉を置いていくというより、ゲームを進めていくと短い間隔で3~6単語ずつの問題が出され、それに回答するとその文字の答え合わせがされるというゲーム性なので、遊び心地は『return of the obra dinn』に似ています。あそこまで難しくないですけどね。

 

これは序盤の問題なのですが、このように主人公の主観で描かれたイラストをもとに、文字の意味を推察していきます。

この問題では、こんな感じの壁画が近くにあるので、「右上のunityみたいなやつは神様的な神聖なやつだろ。」「下の文字の左2つは同じ形をしていて、『人々』っぽいな」といった感じで推測していき、文字をはめ込んでいくという流れです。

上の問題のように、右ページの『兵士』『神聖な存在』のような非常にわかりやすい絵と、左ページのあいまいで意味が掴みづらい単語で構成されていることが多く、どのページも頭をひねる必要があって非常に楽しいかつ難解です。

ただ、お察しの通り「あと1つまで」埋めてしまえば、あとは順番にハメていくだけで正解になるのでゴリ押しも容易。冒頭に上げたゲームよりはかなり難易度が低く、言語解読ゲー入門にはぴったりの優しく突き放すことのないゲーム性といえるでしょう。

これ終わったらラムラーナかTunicやりましょう。

 

序盤のパズルやアクションがいけてないが、終盤~エンディングにかけて非常に面白い

序盤の「鍵を取る」→「ドアを開ける」→「室内で謎を解く」といったまるでバイオハザードのようなインタラクト中心の謎解きは独自性がなく、寝そうになるほど面白くないステルスアクションも存在するのは確実にイケてないです。

ただし、問題を解くには人々の暮らしを観察する必要があり、その過程で「この世界の人々がどのような思想や暮らしを行っているのか」という世界観に触れることができる作りがとても面白いです。それが終盤にかけて爆発的に面白くなっていくので、「前半で不満点があっても、後半まで頑張ってね」と言いたくなるゲームでした。大丈夫、後半はずっと謎言語と向き合うことができますよ^^

特にエンディングの大オチは素晴らしいの一言。ただただ拍手しました。

個人的にはもう少し突き放した難易度が好みではありますが、サクサク解けて気持ち良く、独特のビジュアルと民族風の良質な音楽を聴きながら世界観に浸ることができて、とても良い体験でした。

おすすめです。