ガレリアの地下迷宮と魔女の旅団 ネタバレ感想その3(一つの節目と分岐直後まで)

悪いところが浮き彫りになったけどそれを帳消しにするくらいの良いところが沢山出てきた。

やっぱすげえよ泉達也。

 


【DRPG】 

ちょっとDRPG方面があまりにも粗が目立つのでそちらを先に。

 

そこで手抜くんだ…というところに手抜きが垣間見える。
・ドクドクした場所の敵が4種類?くらいしかいないのに終盤まで数が増えるだけで種類が増えない。終盤のドクドクエリアは敵が弱すぎてほぼ作業だし、行けるようになった直後は固すぎる。それ以外のエリアはビジュアル的には色々な敵が出てくるのに何故ここだけ…
ひいき目に考察すればあの場所で適応できたのがあの黒い連中だけだったという事だろうか。
・やっぱりダンジョンごとのサブイベは無いっぽい。
前作の人形兵とか風俗の話とか好きだったんだけどなあ。
・エンディング分岐に必要な作業が運ゲーすぎてきつい。黒ネズミだけで1時間かかったわボケ。
・有用なカヴンがほとんど手に入らないので、ドナム系以外のDPSに職業ごとの違いがステータスくらいしか感じられない。スキルを打たないほうが強いというのは問題じゃなかろうか。(後半戦で何か変わるかもしれないけどここまで30時間くらいかかってるのでさすがに”レベルを上げて物理で殴る”時間が長すぎじゃなかろうか)

前作出来てた事ができてない事が多くてなんだかなあと思った。
ただし前作がめちゃくちゃ面白いゲームだからその貯金を使ってギリギリ遊べるくらいの楽しさはある。ダンジョン探索は単純に面白いしゲームバランスと景色の単調さとアクセントの無さをもうちょっとどうにか出来なかったのか。

んで、後半戦突入時の思い切ったリセットは凄く良いと思う。
あんなに育てたのに~という気持ちも無くはないけど、ファセットの説明文とかも変わってるし平行世界観の演出として見事と言わざるを得ない。

 

【ストーリー】

文句なし。俺が見たかったのはこれ。本当にやってよかったし待ってよかったと思う。

ある程度話が見えてきた。やっぱり”この世界”においての観測者はオババと俺であり、ナチ達は配役されているようである。
ただしナチ世界が正なのかユリ世界が正なのかはまだわからず。雰囲気的にはナチ世界で何かしらやらかした結果ユリ世界になったと考えるのが良いのだろうか。

(前半の)終盤のカオス具合が本当に良くて、断片的な説明が最高の演出になっている。
デフラグされる前のHDDを左から順番に読んでいるような感覚。何もわからないんだけど何を言いたいのかは伝わるという奇跡的な断片化が気持ち悪くて没入感が凄い。

ガラヤのネジは「嘘をつけなくなる」ものであり、ブンヤが悪用して革命まで繋がるというので初めて奇品に本当に効能があることがわかり、他の奇品がどう使われるのか楽しみ。
子供を作る事ができなくなる、男性器が腐り落ちるなどシモや不貞に関わるものが多い(オババの話を信じるなら)のが作られたときのバックグラウンドを想像出来てワクワクする。


ユリのかわいそうさがいつもの魔女シリーズだなあって感じでかなり感動した。そういう趣味は無いけど。公式発達障害ヒロインって初めてじゃねえのかなあ…攻めてて良いと思います。
特に賢者の書で変わってしまうくだりはゾクゾクした。
ただそのあとナチと逃げ回ってるところで若干いつものアホに戻ってない?長くは続かないのかな。

あとナチが本当にかわいい。猫背くさそうツンデレ
流れるように同衾し始めたとこで変になっちゃうかと思ったね。サクナといい何?急に。

 

あ~俺ファンタジー本当に好きだなあって思い出させてくれただけで粗雑な部分を帳消しに出来るくらい面白いです。
まだまだ続きそう。