のすのゲーム感想ブログ

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GWは古代の遺跡でトレジャーハンターをしていました(激ムズ遺跡調査ゲーム、La-Mulana感想)

二度と歯向かうんじゃねえぞ。

※ネタバレはなるべく無しです
※罵詈雑言有りです

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おすすめしません

 

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2011年発売のバケモン超難度遺跡探索ゲームを4日で55時間弱プレイしてクリアした。
公式ホームページとブログと多少のアドバイスをもらったからノーヒントではないけど、噂通りの骨太難易度で何度も心が折れかけた。この難しいというのはアクションが難しいのではなく、謎解きが難しい。

・宝箱を見つけてもこのゲームでは空いていない。別で開錠のための謎解きが必要となるので、最初のほうに見つけていた宝箱の中身を知るのは終盤だったりする。
・地図はあるけど繋がりは書いてない。そもそも地図も宝箱の中に入っている。
・クリアに不要な謎解きがほとんどなく、取り逃し=どこかで進めなくなる。ボスを倒したとしてもそのエリアでやるべきことが終わったわけではない。

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↑死体や石碑に書いてあるこういうヒントをもとに謎を解いていきます。

また、謎解きだけではなくアクションとしても難易度というか仕様が厳しめである。
・その場ジャンプした場合、下り中に移動可能となり、左右にジャンプした場合方向転換はできない。魔界村ジャンプ。
・空中でノックバックした場合制動不可となり、壁に当たると慣性が消滅するためそのまま落ちるとこまで落ちていく。ハシゴの昇降中も例外ではない。
・乗ることができる足場は頭をぶつける判定があるので、とにかく高いところに上る動作が難しい。
・ボス戦後再戦する場合、セーブポイントからボスまでたどりつかなければならない。
・一方通行のマップが多く、うっかり通りすぎたり落下したりするとまたリセット。
・仕掛けを解くのに必須の”おもり”が消費アイテム(終盤は金が余るので問題ないが…)
・HPを戻す方法が拠点から3画面離れた温泉しかなく、しかもじわじわ回復していくのが非常にウザったかった。終盤は脳の休まるポイントとして機能していたような気はする。
この辺で難儀した。

とにかく「クリアできるもんならしてみろ」という製作者からのメッセージがビンビンに伝わってくる悪意の塊だったが、粗悪なわけではない。最高の音楽、美麗で神秘的なドット絵、ロード時間一切無しのシームレスな移動、超快適なファストトラベル。こだわりにこだわり抜いたであろうゲームとしての絶対に無ければならない部分は担保されている。ほとんどが良質な悪意であった。残りは作者の一方的なSMプレイ。

購入する前、友達の配信を若干見ていたので”その場だけではとけない謎がある”、”石碑はスクショしたほうがいい”というのは心構えとしてあった。
最初は全ての石碑をスクショして同じフォルダにまとめていたのだが、最終的には場所ごと、手掛かりのジャンルごとにスクショをフォルダ分けし、最終的に300枚以上のスクリーンショットを駆使して謎解きを行った。

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ほかにもマップの名前や造形のメモは必須なので、本当はスプレットシートとかで検索できるようにするのがいいかもしれない。

ここまでやっても謎自体が総当たりに属する壁壊しや過去のテンドンだったりするので数時間考える事も何度かあった。いや何度かではない3度もあった。(ネタバレ反転)
・指差す先
・長老謎の壁壊し
・左向いて攻撃右向いて攻撃(ティアマトが海の女神だから蛇みたいな足してる巨像の上にヒントがあるとか?結局これも偶然顔出てきてshadow replayでフレーム単位で検証してこれか?となったし最後まで納得いかず。)
マジで全部許せん。どういうことだよ。

上記のように必死にやっても解けないか、神話の教養を要求される場合があるのでゴリラの自分は困ったら総当たりして解決した。
経験が活きたのは最後の最後、収集して打ち込むところ。”ボスが居た場所の反対側の表裏マップにくさびを打つ”ことはわかるのだが絞り込みが出来なかったので総当たりしたが楽勝だった。一番多いのも双連だし、マップのどこにいても判定があるのはかなり優しいと思った。

出来ることが多い中盤はもしかしたら漁り残しがあるのかもしれないという恐怖で無駄に時間を食ったが、終盤はかなりサクサク解けたので気持ちよかったしラムラーナに適応している感があって楽しかった。

謎解きが難しすぎて(総当たりするから)強化アイテムの取り忘れなどは基本的に発生しづらいので、ボス戦などは主人公が強すぎてゴリ押しで突破できることもしばしば。基本的にアクションで苦労することは無かった。油断すると死ぬくらいのバランスが常に緊張感あってちょうどよかったとも思う。

理不尽なそりゃないぜ謎解きだけじゃなく、Outerwildsのようなカッチリハマった謎解きもあって、それがちゃんとあっていた時の爽快感は他ゲーの非じゃないし、とにかく神話と絡めたストーリーがちゃんと面白い。最後の最後、LAMULANAのくだりは男の子の好きが詰まりに詰まって居たのでここだけで全部許せるほど良かった。最初の最初に解く謎解きが最後に帰結するという展開は見事

ということで、地獄は地獄ですが、488円で遊べる地獄としては最上級の地獄なので骨太なゲームをやってみたいという人はウィッシュリストに突っ込んでおいてもいいんじゃないでしょうか。
勘違いしてほしくないのは、ツボやジャンプキングのような苦行ゲーではなく、着実に一歩ずつ進めていけるゲームだということ。ダークソウルでドッチロールの無敵を体に染み込ませるのが好きな人、世界樹の迷宮でショトカが開通したあの嬉しさが好きな人、そういう人にはお勧めできるかもしれません。

でもおすすめしません。

 

 

めっちゃ面白かったので2やります。

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