よかった
以下箇条書きメモ。後で整理します。
ネタバレ注意!
・マリオを映画化するにあたって、「配管工の兄弟が魔王クッパを打ち倒しピーチ姫を救う」という誰しもが知っているストーリーにするのは本当に大変だと思うし、随所に苦労が垣間見える。でもそれが偉すぎ。名探偵ピカチュウみたいにも出来たはずだけど正々堂々にやった時点でかなり好感度高い
・随所の苦労
→少年でもないオッサンの兄弟なのでどうやったって序盤の「イケてない大人」という部分の描写がデリケートすぎて深堀り出来ない。尺も取りたくないだろうし。
→オッサン二人がどうやってキノコ王国にいくのか、ただの人間が火吹いて城ぶっ壊す魔王にどうやって勝つのか、どうやって帰ってくるのか。全てが難解で頭を捻らないといけないはず。
・それらの問題をたくさんのマリオあるあるによって解決している。
→土管を異世界へと繋げ、強化アイテムを取ると変身し、ファイアフラワーの花畑がある。キノコ王国の隣にはドンキーコングの王国があり、カートでレインボーロードを走り、落ちた先の海にはウツボがいる。良く言えば王道、悪く言えばチープなストーリーがそれによってとても楽しいものになっているのがこの映画の魅力
・だからこそ、惜しいところもたくさんある。序盤のアスレチックがくどいとか細かいところを挙げたらキリがないけど、一番はドンキーの声優が山寺宏一じゃなかったこと。仕方ないのかなあ。あそこのシーンは半分くらいアニメ版ドンキーコングのオマージュだろうに
・クッパを強く格好良く可愛らしく、それでいてちゃんと悪く描いているのは完璧。補佐役のカメックも含めてクッパ城のシーンは文句のない素晴らしいシーンの連続だった。
・ルイージがダークワールドに迷い込むシーンが心の底から楽しかった。カロンがワラワラ湧いてくるところと、暗がりに浮かぶヘイホー達。見慣れたデザインなのに凄く怖くて、ヘイホーだとわかると安心してしまう。マリオならではのシーン。
・クッパの結婚式のシーンも最高だった。来賓席にボスが沢山いて、贈り物にシリーズのアイテムがたくさん。ボムキング可哀想すぎる。キングテレサでかいかわいい!
・キノコが嫌いって設定、あれテンポ悪くなってるだけだと思うんだけどアレは何?嫌いなものちゃんと食べろってキッズ向け映画としてのやつ?
・ピーチが強く勇敢な存在として描かれているのは見ていてとても気持ちよかった。ポリコレがプラスに機能している珍しい例なのでは
・クッパ倒すシーン、マリオブラザーズで締める(斧取ってマグマに落として)と思い込んでたからまさかのマリオ&ルイージRPGで締めるのは痺れた。あれはいいですね
小綺麗にまとまりすぎじゃない?って印象はあるにはあるけど、マリオの映画としては100点満点と言っていいのではないでしょうか。とても良い体験でした。