NEEDY GIRL OVERDOSE感想(1週、エンディング4つまで)

1580円で安いゲームなのにドットの質は良く、演出も凝ってて音楽がaiobahnで最高なので興味ある人はとりあえず一周やってみるのをおすすめします。

 

良いところも多いけど悪いところも多くてNot For Me寄りなゲームだった。
ゲームシステムはパワポケのサクセス。夜に配信でファンを増やすのが目的だけど配信するとストレスが爆増するので昼と夕方(オタクなので朝は起きられない)にデートやセックスや薬物でストレスを減らしながら頑張ってオタクくんの相手をして日本一の美少女youtuberを目指すゲーム。
カレピとのセックスでストレスは異常なほど減るが、ℒℴѵℯ...が爆増するので歪んだ愛によるバッドイベントが発生しやすくなるみたいなのが育成ADVとしてとっつきやすいシステムとして存在している。
デートもイベントとして存在するわけではなく、彼女のツイートとしてどこに行ったか、何をしたのかが描写されるというシステムでこれが非常に面白かった。配信者としての”表アカウント”と彼女としての”裏アカウント”が同時にツイートされるので、カレピとイチャイチャした後は表アカウントで「みんなのほうが大事だよ!むん!」みたいなツイートして、裏で「後ろも弄られちゃって気持ちよかった」みたいなことが同時にツイートされる。
こういう女の子は裏でヤる事やってますよみたいな話が好きな人には刺さりそうだけど、俺みたいな女の子には実はチンポ生えてるんですよみたいな話が好きな人にはなんもおもんないイベントで半分以上が占められているのがキツかった。
配信中もオタクくんの赤スパやアンチコメをカレピとして削除したり読み上げ指示を出したりするんだけど、オタクあるあるネタとか古代のインターネットスラングでイタタタ~ってなるの正直ツイッターやってれば”日常”以外のなんでもないので、わざわざゲームでもやらんでええなとなった。彼女は遊んでるうちに弱く儚いメンヘラ女子として面倒くさいところもあれば、ただ寂しがりやな女の子として描写されることもあるので非常に愛おしいのだが、その分裏アカ誤爆して全てが終わりそうだったり自殺エンドとかもありそうなのが可哀そうで気分が落ち込んでしまう。そういったパワーはある作品なので俺は愛せないけど可哀そうであればあるほど抜けるオタクくんによって愛されてほしい作品である。

エンディングが30種くらいあって、多種多様なエンディングを見たい気持ちはあるけど、配信はモデレータの仕事があるので容易にスキップは出来ないし、メンヘラ女子はライン既読スルーするとバッドエンドになるのでいちいちスタンプで返信しないといけない。そういった良い意味でも悪い意味でも面倒くさいシステムは周回プレイにかなりの労力が必要で、一周した時点でかなりおなか一杯になってしまった。エンディングそれぞれで演出が異なり、グリッチやVaporwaveな演出が異常に好みなのでどこかで収集したい気持ちもあるが……うーん…

それと、絶対これは修正したほうが良いと思う2点。
・ストレスのたまり具合か何かでBGMがテンポアップするのだが、ストレスは基本上限付近まで溜まるものなので、その妙に急かしてくるBGMがずっと流れ続けるのがかなりストレスだった。マリオの100カウント切ったBGMがずっと流れてるような焦燥感。
・ログを閲覧すると日付を戻ることができるのだが、最初行動履歴だと思って"1day"をクリックした瞬間10日目くらいから初日に戻されてデータも消失するということがあった。最低限「戻るけど大丈夫?」みたいなダイアログは必要じゃないかと思う。

完全に俺向きじゃない内容ってだけで、ブラウジングしてるような操作感は良質でエンディング収集が目的のADVとしても良く出来ているのでおすすめはしませんがやってみてほしいゲームではありました。