Outerwilds、The witness、Baba is youとかで感動できる人なら絶対やるべき。
あと小さいキツネがフワフワ歩くのが好きな人にもおすすめ。
クォータービューのアクションゲーム。グラフィックの質感とかも含めて”ゼル伝夢を見る島”っぽさがある。実際最初は2Dゼル伝っぽく、爆弾やブーメランなどのアイテムをアンロックすることで行ける事が増えていくスタイルで進行する。
問題はこのゲームにチュートリアルが存在しないことで、必要なアクションがどうやれば使用できるのかがわからない。説明書も全てのページが抜け落ちており、作中で拾うことでしか読むことは叶わない。やっとの思いで拾うと…
読めない…10以上の言語にローカライズされている素晴らしく丁寧なゲームだが、地球上の言語が存在しないので誰にも読めない。
でも絵から察するに、アクションボタンに剣を設定すればそのボタンで攻撃することができ、[LT]を押すと周辺の敵がロックオンされるのでそのボタンのようだ。[RB]はヘルス回復アイテム、[RT]は盾のようだがゲーム開始時は持ち合わせていない。
大抵のダンジョンは地図を拾った後に挑戦することができ、地図上にプレイヤーの位置も表示されるので迷うことが少ない親切設計になっている。
また、良く見ると上部に通路のようなものが書いてあり、実際にこの場所に隠し通路があったりする。
このように、『ゲームを進行させると詰んでしまう』→『説明書のページが周辺で手に入る』→『なんとか読み取れる部分で試行錯誤することで行ける場所が増える』という流れになっていて、これがとても楽しい。あまりいじわるなヒントにはなっていないし、なんだかスーファミの説明書のようなたくさんのイラスト付き説明書は読んでいるだけでワクワクしてくる。
極めつけは「前に遊んだプレイヤーのメモ」らしきものが至る所にあることだ。
地下墓地の地図にはたくさんの書き込みがあり、罠やトゲ床、敵の所在などがびっしりと書き込まれている。鉛筆でそのまま書き込んだようなメモ跡は非常に役に立つのだが、謎のノスタルジーに襲われて何とも言えない気持ちにもなる。楽しい…
決して放り出すだけ放り出して後は何もしない不親切なゲームではなく、プレイヤーから歩み寄って考えると、ゲームも優しくアドバイスをくれるような感覚なのが気持ちよさのメインになっている。特に終盤、「このゲーム気持ち悪～～」と言いたくなるような謎解きがブワ～っと出てくるので、是非このゲームは攻略等を見ずに頑張って欲しいと思う。幸い意地悪な謎解き（描写角的に見えない場所においてある宝箱とか）は便利系アイテムが置いてあるだけだったりするので、見た目や評判よりは数段優しいゲームだと感じた。取らなければならないアイテムは「取ってみろや」と一番目立つところにあることが多い正々堂々としたゲームである。
正直これ以上語ってしまうと何がネタバレに触れるかわからないようなゲームであるので、あまり調べずにやってみよ～でやってほしいゲームだと強調しておく。
グラフィックも音楽もいいし、戦闘も面白い。剣術だけで戦うと敵が固く感じる場合は、おそらく消費アイテムをケチりすぎなのでどんどん使おう。短いゲームなので俺のように大量に余らせる事となる。アイテムの効果がわからない？俺も未だにわからないのが半分くらいある…
動画↓
かっこいいボスもいる#Tunicgame pic.twitter.com/uELWjPRl59
— のす (@nosunosu) 2022年3月30日
ストーリーは言語で説明しない以上シンプルなものではあるが、想像力が膨らむような壮大なものでとても面白かった。
3000円でラスボスまで12時間くらい、完全クリアまで20時間弱、終盤のひらめき次第で前後するが、このくらいで落ち着くかなと思う。真エンドまでの謎解きは誰でも落ち着いて考えれば解けると思うので、試行錯誤して遊んでみてほしい。ストーリー進行に関係ない実績系は超いじわるなので友達と一緒に解くくらいがちょうどいいかな
他の名作インディーと比べると少し高い価格設定だが、個人的にはフルプライスでもお釣りくるような内容だったので迷わず購入してほしい。
深夜に謎解き用スクショ見ながら閃いてこうなりたい人におすすめです。
後でネタバレあり版を書くのでクリアした人はそちらでお会いしましょう。
