自分がホモではないという確固たる理由と背景

自分はホモではない。

これは間違いなく言えることなのに、友人は自分のことをホモだとバカにすることがある。それは、自分がちょっとチンコがついてる女の子だとか、女の子にしか見えない男の娘が性的に大好きであるという事と、14歳からずっと続けているアナニーによってケツが完全に開発されているのでメスイキがかなり得意(継続は力なり)だということが理由なのだと思う。

でもこれは完全に間違いであって、男の娘趣味も所詮二次元の話だし、ケツが感じやすい事はホモとは何ら関係がない話である。逆にかわいい女の子にチンコついてたらかわいい+かわいいでお得だろうがというのは何度も申し上げた通りである。

もちろんホモの人をバカにする気はなく、むしろ友人にそういった性癖の人は何人か居て、みんな友達として凄く親切で尊敬できる人たちであり、応援したいと思っている。だが、自分はあくまでもノーマル、異性愛であるということを宣言したい。

だが、自分が一番アナニーにドはまりしてた時、かなりホモに近い時期があった。エネマグラやバイブでは満足できず、本物のチンコに犯されたいという願望が毎日脳を支配していた。

ハッテン場に行ってみようかだとか、ツイッターの女装している人に声をかけてみようだとか、毎日葛藤していたが、勇気が出ず未遂に終わっている。

そんな危なかった自分を現実に引き戻した事があったので今回はそういう話。

 

自分はもう一つちょっと一般的ではない性癖をもっている。Messyフェチという性癖で、日本語だと汚れフェチ的な意味合いである。泥だとか、生クリームだとかで体が汚れていく姿に惹かれる性癖であり、自分はその中でも泥が好き。泥レスだとか、田植えのニュースだとかで日々シコシコしてる。(これは誰にも話したことのない話なのでとても恥ずかしいのだが…)

そんな泥messy性癖の聖地とも言うべき場所が日本にはある。
世界一柔らかい干潟の有明海だ。

自分は隙を見つけては長崎まで足を運び、泥まみれになって帰ってシコるという人生をその時は続けていた。観光地としても有名であるため、昼間は子供がみんなで泥んこになっている大変ほほえましい光景を見ることができる。そんなところでチンコ出してシコるわけにはいかないので、家に帰ってシコるしか無いのだが、一度どうしても我慢できず夜中にモグリの場所(ただの船の停泊場所)で思う存分泥まみれオナニーをやろうと思った。だが、牡蠣殻に両足をズタズタにされて泣きながら帰ってきた。

話がだいぶそれてしまったが、その日も泥んこになり満足気で帰ろうとバイクにまたがると、ニコニコ顔のジジイがこちらにやってきた。「地元を愛しているから有明海まで来てくれる人がいると嬉しい」という切り口で話しかけてきたジジイは、最終的に野菜があまっているからいらないかと声をかけてきた。当時妹の学費代だとか引っ越し代だとかでかなり貧しかった自分は、優しそうなジジイの車にホイホイと乗りこんでしまったのである。

車の中では地元の話だとか、死んだ妻の話だとかをされたが、よく覚えていない。
ジジイの自宅はかなり豪華で、農園まであった。メークイン等を沢山もらって、お礼を言って帰ろうとすると、「頭の裏にガタ(泥)がついとる」と言い出した。施設のシャワーで流したつもりだったが、洗い残しがあったんだろうか。「そんな汚れたまま客人を返すわけにはいかん」と言い出すジジイの押しに負け、近くの銭湯に行くことになった。というのも、この時バイクで干潟まで来ていたのに、ジジイの車で来てしまったのが災いしている。機嫌を損ねて放り出されると面倒な距離があったし、金がなかった自分は(身寄りのないジジイと仲良くなっておけば遺産とかもらえるかもしれない)というバカすぎる考えももっていたので大人しく従った。

すぐ帰りたかったのに面倒な事になったなあくらいの気持ちではあったが、この時に帰っていれば自分は今ホモだったのかもしれないのだ。

さっさと風呂入って帰るか。汚れてるのは本当だし。と思ったのだが、近くの戦闘につくなり、ジジイは「うわ…○○がおる…あいつとは会えないんだ」と言い放ち、駐車場をスルー。唖然とする自分に、もう一軒温泉があるからそちらに行こうと言った。

この時、自分はかなり焦った。間違いなくまずい事態になっているとやっと理解したのだ。「申し訳ないが時間が無い。タクシーで帰る(そんな金はない)から降ろしてほしい」と言ったが、「遠慮しなくていい」といわれる。かなり強めに降ろしてほしいともう一度言ったが帰ってきた言葉は

「黙っていろ」

であった。

マズい。だいぶマズい。
いろんな考えが浮かぶが、焦っていたのでろくな案が浮かばない。
ジジイはニコニコとしながら山へ向かっていく。その笑顔が何より恐ろしかった。

幸いスマホは持っていたので、本当にヤバくなったら110番だと思い、緊急通報の手順を何度も頭に浮かべていたが、山に入った瞬間に圏外になった。

 

絶望感が支配する。
この後にまっているのは濃厚なとんこつスープになっている自分か、臓器の分体重を減らした死体かどちらかだと思った。いやな考えばかりが浮かぶ。

誘拐されたとき、叫べばいいと皆いうが、怖くてそれどころではないと思う。ましてや自分は男でこれなんだから、女性は無理だろうと少し優しい気持ちになった。

ただ、拍子抜けしたのだが30分ほど長い長い道のりを進むと、本当にそこに温泉はあった。硫酸の風呂を温泉と言っているわけではなく、健康にいいほうの温泉である。

自分の邪な考えがすべて消えた。この爺さんは本当に自分を温泉に連れて行きたかっただけなのであると思った。

考えあまあまである。

人一人いない露店風呂は、完全無料入り放題。ジジイは慣れた手つきで服を脱ぎ、石の上にかけ、そして下着を取る。

そこにはジジイには似ても似つかない完全に怒張した侍が居た。
戦争を経験してそうなヨボヨボのジジイがこんなに勃起して心臓に負担は無いのかと思った。

面食らうと、早く脱いでこちらにこいと命令された。自分のちんこは萎えに萎え、このまま萎えすぎてマンコになってしまうんじゃないかと思った。
そして温泉に入ると同時に、ジジイは自分に体を寄せてきた。そして愛おしそうに足を撫でまわしてきた。恐怖と不快感に脳を支配され体がこわばる。

あたりは人が誰一人としていない山の中で叫んでもなんともなりそうにない。それに、ここに置き去りにされたら間違いなく下山できない自信があった。
震える自分に「お前は死んだ嫁に似ている」と言い放ち、手を自分のペニスに向かわせる。

走馬灯のように今までおかずにしてきた男の娘が思い浮かぶ。お前ら…そんなに嫌だったのか…涙が出そうだった。ふたなりチンポの女の子達はノス!最後まであきらめるな!と自分に語り掛けてくる。

そうだ。処女を捨てる(といっても自分のケツはバイブによってガバガバであるがw)時は、みんなみたいなかわいいチンポだよな!

ふつふつと勇気が湧いてくる。

「おじいさん!おじいさんのことは嫌いじゃないけど、今自分は鬱の薬を飲んでいる。だからそういう行為をしても気持ちよくなることはできない。鬱が治ったら必ずまた来るから、今日はやめてほしい」

と熱い湯の中で必死に説得した。

ジジイは名残惜しそうに勃起していたが、やがてしなびたジジイのチンコに戻っていった。

なだめすかし、必死におだてながら帰ってきたのは覚えている。

携帯電話の番号を交換し、干潟の駐車場で別れた。いつかまた来るからと。

そして腕を大きく振り、ジジイの軽トラが見えなくなった時、その場にへたり込んだのを覚えている。
いくらなんでも怖かった。人生最大のピンチであったのは間違いない。

そして、何より恥ずかしかった。今まで大量の汚いオッサンに囲まれてチンコで犯されたい(専門用語でチンコ包囲網といいます。pixivで調べてみてください)と思いながら過ごしていた自分の気持ちは綺麗さっぱり無くなっていた。やっぱりふたなりチンコが最強やなと思った。

まだジジイのチンコの感触が気持ち悪かったのでもう一度干潟に入り身を清めてから家に帰った。流石に恥ずかしく、ネタにするのも説明したらいいのかわからなかった自分は今日までその話を数人にしかしてこなかった。

ちなみに今回のオチは無いけど、

何故、この話を急にしたのか。

実はそのジジイからは1か月おきに電話が今でも来る。もちろん恐怖や何話していいか、もし電話に出てしまったら、そのジジイが長崎からこちらに来るのではないかという不安がある。おちゃらけて話しているが、バッチリトラウマだ。
この電話番号を今月中に変えるつもりだ。そうしたら、この長崎の変態糞ジジイとは二度と会うことはないだろう。やり方は強引とはいえ、自分のことを好いてくれたジジイ、あばよ。