Outer Wilds DLC "echoes of the eye" ネタバレ感想

10時間弱、難易度は本編と比べるとかなり簡単だと思う。

以下ネタバレ注意。

 

 

不満が無いわけではないけど、本編を邪魔しないように丁寧に作られたファンのためのDLCという点では100点満点なのではないだろうか。
最初から何すればいいのかわからないあの感じ、「そんなとこ気づくかよ」みたいな隠された通路、光を使ったギミック、進めば進むほどわかってくる背景や設定、切ない物語。これぞOuterWilds。

ギミックについて

水をうまく使った壮大な新マップは到着直後こそ全貌が把握しきれないほどの巨大マップのように感じるが、ある程度進めると4つの区画で小綺麗に整頓されていることがわかる。入口から遠いマップに通うのは手間だが、中盤でショートカットが明示されるのもプレイヤーのことを考えていて上手。イカダもやってるうちに操縦が楽になるし、何より中盤の決壊イベントが驚きと新鮮さに満ち溢れていて良かった。

ここは若干の不満ポイントだけど、物語終盤の3つの謎解きと、塔の電球消し以外は
①プロジェクターか記憶装置を探す
②新しいギミックの使用方法もしくは隠し通路を見つける
③そこに行って新しいプロジェクターを探す…

というものの繰り返しになっており、若干の単調さ、お使い感を感じた。
とはいえ、幽霊物質への対処や簡単な謎解きは”OuterWilds筋"をもう一度使う事が出来てとても懐かしく楽しかったし、ラストの3つのギミックは本編に見劣りしない驚きの連続で大満足であった。

僕がプレイ中”VRChat”と呼称していたシミュレーション装置では、古き良きホラーゲームのテイストを感じられ、個人的にはとても楽しめたが、ホラー苦手な人にはかなりの試練であったのではなかろうか。ちなみに友人がホラー緩和オプションを装備していたが、発見されたときの声が小さかったり、顔のアップが無かったりするようで、ホラー苦手な人への配慮が行き届いていると感じた。開発メンバーでもこれはやりすぎという意見が多かったのではなかろうか。(本質は宇宙アドベンチャーであってホラーゲームではないので)

ストーリーについて

トレーラーを見た時から、「ソラナムのように友好的な二つ目族が居てエンディングに参加してくれたらいいな」と思い続けてプレイしていたので、ラストの手を伸ばしてくる囚人には驚かず、居てくれてありがとう!という気持ちで感動しっぱなしであった。
「あんな厳重に守られている箱の中身は何なんだろう」というメインの疑問に関して最大限のサプライズをもって回答してくれたと感じた。大満足。

良く考えるとゲーム中襲われた時もランタンの火を吹き消しているだけだし、眼の信号をガードしたのも自分達のような被害者を生まないためであったので二つ目族も悪いわけではないんだよね。どちらかというと囚人がロマンに溢れすぎなんだけど、プレイヤーは囚人側なのでどうしても感情移入してしまう。物語を作るのが上手ですね。

不満点

いくらなんでもtypoや誤訳が多すぎ。本編でも散々報告されて最近のパッチで直したりしてるにも関わらずここまでtypoまみれというのは良くない。昨日の今日でこんな事されると日本が軽んじられているような気がして要らぬところでがっかりしてしまいます。
また、スタックする箇所もかなり多い。特にジェットパックを持っていないVRC内で多く、岩場や木のトゲトゲに引っかかって落ち続けるモーションを取り続ける。その場合瞑想かリセット以外対処法が無いので、いくらこのゲームが2,3分でやり直しできるゲームだとしても近々直してほしい。

どちらも致命的では無いにしろ、良いゲームだからこそくだらないミスは少なくしてほしい。

まとめ

OuterWildsが好きな人は絶対にやりましょう!最高の体験その2という感じだった。
あくまでDLCなので、本編のトッピングとしてこれ以上ない完成度だと思います。
ああ…また俺はOuterWildsをクリアしてしまった…もうOuterWildsをクリアすることができない…
これからはゾンビとして生き続けます。
一つ目族DLC出してもいいんだよ。