2018年一番面白かったゲーム"Celeste"のアプデについて(ネタバレ)

自粛期間にやってほしい絶対に損させない神ゲー

 

 

数か月前にアプデされてそれがとんでもなく良いアプデだったのですが、あまりにもそれをブログで語るのがもったいない上に、凄すぎて文章化するのが憚られたので簡単なひとこと記事更新して終わりだったんですが、その後知り合いでアプデ部分をやった人は『3人』と非常に残念だったのでネタバレになりますがその凄さを語ろうと思います。アプデ部分をやる予定が1%でもある人は絶対に読まないで自分でプレイしてくださいという感情と、celeste未プレイだけどネタバレされてもどんなゲームなのか気になるな~って人は読んでほしいというせめぎあいが自分で葛藤しています。

やっぱ「面白いからやって!」だけだと難しいですよね。

ちなみにそのDLCクリアした3人はマジで絶賛してて、自分も最高の体験だったと言えるのでハードルは高いですがやってほしいです。4人目になれた人がいたら是非報告してください。イチゴジュースで乾杯しましょう。

当時の感想です。

https://tetogame.hatenablog.com/entry/2019/09/13/004317

 

ーーーーー微ネタバレーーーーー

・ストーリーは無いに等しいです

・アプデ部分の前半はChapter8-Aをクリアした人であればプレイすることができます。

・よーいドンで初めて早くクリアした人の勝ちにしようぜ~と友人とプレイし始めましたが、お互いクリアを断念して寝ました。

 

 

ーーーーーここからは超ネタバレーーーーー

 

そもそもCeleste自体は登山であり、自分の障害を克服するため、神秘的な山に登ることでそれと向き合うというストーリーと、難解なアクションで幾度も挫折しながら進んでいくプレイ体験、それをサポートする極上のレベルデザインが全て高い水準でマッチしたゲームでしか出来ない至上の体験です。

DLCは、その登山比重をゲームプレイに99%傾けたものであるというのが真相です。

話はそれますが、このゲームはプレイ時間がだいたい10時間刻みでどのくらい遊んだかわかると思います。

10時間遊んだ人:ストーリーをクリアした人。自分が褒めちぎったのはこのタイミングで、これから遊ぶ人も収集要素に興味がなければここから先をやる必要は一切ない。

20時間遊んだ人:隠された謎解き要素であるハートと高難易度ステージであるB面をクリアし、チャプター8-Bをクリアした人。収集要素として存在する苦行の始まり。理不尽なギミックが多いがクリアした時の嬉しさは尋常ではないのでこれもよかった。

30時間遊んだ人:チャプター8-Bをクリアした(完クリしたと思っている)プレイヤーにたたきつけられる、”C面”の存在。(B面アイテムがカセットテープである以上、C面の存在はありえないと思い込んでいた)ただし、C面はごく短い超難易度ステージが3フェイズあるだけで、実はB面より精神的には楽だったりする。これもまた面白かった。

40時間遊んだ人:C面を全てクリアすると、ゴールデンイチゴというものがアンロックされる。これはチャプターをミス無し通しでクリアすることによって手に入る収集要素。自分はここで断念。これ以上は楽しさよりストレスのほうがデカくなりそうだったので自分はプレイしてません。頑張りたいけど…

だいたいこんな感じで、本筋の4~5倍のボリュームで収集要素が襲い掛かってくるゲームです。

 

さて、DLCをプレイするためには、B面の完全クリアまでが求められ、それにふさわしい超高難度ステージと新しいギミックが待ち受けているわけです。
クリア後、数か月立ってプレイ方法もままならないまま、かなりシビアな隙間やタイミングを縫って進んでいくにつれ勘を取り戻す快感がありました。C面に近い短くて難しいギミックの連続で、死亡数は嵩みますがあまり時間はかからず奥へ奥へと進み、エンディングっぽい場所へ。ここまでで1時間~2時間のボリュームがあり、ファンサービスとして嬉しい体験だったなと思いながらゴールへ…

 

…砕け散るゴール…提示される新たなギミック

 

しばし呆然としながら先に進みました。

しかし、進んでも進んでもゴールにたどり着かない。もうそろそろ終わるだろ…まだか…の連続。

1つ1つがC面に匹敵する圧倒的難易度のマップが10マップ、20マップ、30マップ、40マップ、本編のボリュームはとうに超えたんじゃないか。実は終わらないんじゃないか。この極上の苦行をまだ続けられる喜びと、頂上が見たいという好奇心、ここまで来たら後戻りできないという気持ちで終わりの見えないゴールを目指します。

この体験が本編とはまた違った意味での登山だと気づいたとき、脳汁が止まりませんでした。

そして遂に現れるゴール、望遠鏡が置いてあるマップはスタート位置から全景が見えるのですが、右ボタンを押しつづけて10秒…20秒…30秒…全く果てが無いうえにギッシリと配置された最終マップが姿を現すのです。

絶望以外のなんでもありませんでした。ただしこのマップだけはある演出があり、それが折れた心を繋ぎ留めます。既にDLCだけでもプレイ時間は10時間を超えるボリュームですが、最終マップだけで2時間以上格闘しました。

最初は1画面2画面進むことも難しかったのが、徐々にコツを掴み進めていくようになっているのも、これまで培った経験が後押しし感動。

ついにゴールし、高速で駆け上り最後のダッシュをした瞬間の絶頂感は声が出るほど耐えがたく、エンディングも簡素なものでありながらその感動と興奮を邪魔しないものになっていて、本当に本当にやってよかった途中で投げ出さずに頑張って良かった。というものでした。

先に進むことを恐れ立ち止まりながらも、celeste山で自分と向き合い、障害を克服し踏破したMadelineが、自分から立ち上がり終わりの見えない苦行と戦い続けたという体験がプレイヤーにも確かに手ごたえとして存在するのです。

自分がゲームを好きでよかったなと本気で思えたそんな体験でした。

話が乱雑で言いたいことが伝わらないような気がしたので簡単にまとめさせていただくと、DLCも登山であると最初に申し上げたのは本当に正気かと思うほど長く険しいゲーム体験でも投げ出さずにクリアしたときに史上の喜びを提供してくれるという意味です。

自分の拙い文章ではありますが、しまった~そんな面白いなら自分でやればよかった~と思ってくれたならとても嬉しいです。今書いたDLCの部分も面白いのですが、このゲームは10時間ほどで終わり、難易度もほどほどの本編ゲームプレイ、ストーリー、音楽、演出がメインであり、そこが一番面白い部分なので、まだプレイしていない方は是非ともプレイして、波長があったら自分のようにChapter-9の踏破を目指してみて欲しいなと思います。